日本テレビの夏の恒例特番「24時間テレビ」が8月31日、9月1日に放送される。これまでおなじみだった旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENT)所属グループのメインパーソナリティー就任は見送られ、メインパーソナリティーというポジション自体がなくなり、総合司会を羽鳥慎一、水卜麻美、くりぃむしちゅー・上田晋也が務め、24人の出演者が企画を担当する「24人でつなぐ24時間テレビ」という形で放送するという。20年連続で担当していた旧ジャニタレが姿を消す背景には何があったのか。
「日テレは当初、メインパーソナリティーとしてSnow Manに打診したものの、STARTO社からOKが出なかったそうです。日テレといえば、昨年11月に系列局幹部による『24時間テレビ』の寄付金を含む売上金の着服が判明。また、今年に入ってドラマ『セクシー田中さん』の原作者の自死、最近でも大谷翔平の自宅周辺の取材を巡りドジャース球団から『出禁』にされる騒動と、とにかくトラブル続き。こうした状況下で、STARTO社は大事なタレントをメインパーソナリティにすることはできないと拒否したとのこと」(スポーツ紙記者)
キー局の編成担当者は「蜜月関係だった旧ジャニーズとの関係がこじれたことで、今年の『24時間テレビ』は大ピンチを迎えるかもしれない」と前置きしてこう語る。
「昨年の『NHK紅白歌合戦』は旧ジャニーズのグループが出演せず視聴率が過去最低となりました。直接の原因と断定はできないものの、SNS上には『紅白を見ない』というファンと思しきコメントが大量にあって、影響は小さくなかったはず。旧ジャニーズのファンには熱狂的な固定層がいて、推しのグループの出演いかんで視聴率を左右するとも言われています。また、ジャニーズグループを応援する意味で募金してきた人もいなくなり、今年の『24時間テレビ』は視聴率、募金額ともに過去最低を記録しかねませんよ」
さらに、名物企画のチャリティーマラソンについても視聴者からから厳しい声が出始めている。ランナーはお笑い芸人・やす子が務めるが、
「やす子がランナーになると発表されてから、猛暑の中で走らせる意味があるのかと批判の声が上がっています。先に放送された『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)も、マラソン企画がネット上で猛バッシングを浴びましたからね。また、日テレの関係者からは、やす子に関する文春砲の第2弾を心配する声もある。やす子は、今年5月30日発売の『週刊文春』で、自衛官時代の後輩に対する指導に問題があったのではないかと告発されました。昨年はメインパーソナリティーのなにわ男子が『24時間テレビ』の放送時期に合わせるように文春砲のターゲットになりましたから、今年もやす子に関する続報か新たなスキャンダルをぶつけてくるのではないかと日テレ内部で危機感を募らせているようです」(前出・スポーツ紙記者)
例年以上に波乱含みの「24時間テレビ」となり、関係者は猛暑の中、ヒヤヒヤしているのかもしれない。
(渡邊伸明)