フィギュアスケートの全日本選手権で12位に沈んだ浅田真央選手。大会前の報道では、ケガによる不調で苦しんだものの着実に復調したとも報じられ、ファンの期待を集めたが、表彰台に乗ることはかなわなかった。
「浅田選手自身、楽しそうに滑っていましたし、思うように滑れなかった今季のGPシリーズのもやもやを全日本で晴らせるのではと楽しみにしていたはずです。とはいえ、いざ始まってみればトリプルアクセルはいまひとつ。ほかのジャンプも生彩を欠いてしまい、得点につながりませんでした。ジャンプ以外の要素ではダントツの浅田選手なら、トリプルアクセルが決まれば表彰台に乗れる得点が出せたんです」(スポーツライター)
ファンからも絶大な人気を誇る浅田選手だけに、演技終了後の喝采と投げ入れられる花束は文字通りリンクを埋め尽くすほど。
「ファンだけではありません。本田真凜選手もSPの後のインタビューで『浅田真央ちゃんや憧れのすごい選手たちと一緒のグループで滑れただけで幸せ』とコメントしていたように、国際試合を含めどの大会でも、故障で思うような結果を出せていなくても、浅田選手に憧れてきた若い選手たちにとっては、一緒の大会に出られるだけうれしいのです」(前出・スポーツライター)
納得のいく演技ができないことは辛いだろうが、もはや浅田選手はレジェンドとして、現役でいてくれるだけで意味がある存在なのだ。
12月31日に「セブンイレブン」限定ムックとして発売される「Asa‐Jo Premium(アサジョプレミアム)」では、現役続行を決断した浅田の苦闘ぶりを詳報している。「平昌五輪」という「夢」に向かう浅田の戦いを見守りたい。