2年前に役者デビューした沢村一樹の次男・野村康太が、松本まりか主演ドラマ「夫の家庭を壊すまで」(テレビ東京系)で大学受験を控えた高校3年生の渉を好演している。
渉(野村)は通っている塾のチューターとして新しく入ってきたみのり(松本)に好意を持つように仕向けられ、まんまとみのりにメロメロに。まさか自分の父親代わりとして幼い頃から世話になっている勇大(竹財輝之助)がみのりの夫だとは露知らず。みのりから簡単に手玉に取られて“持ち駒”のように扱われ、みのりへの好意を「不倫復讐劇」に使われてしまう。
8月26日放送の第7話では、勇大の会社に乗り込み、自分の母親・理子(野波麻帆)と「別れてください」と直談判。もちろんこれはみのりが指令を出したことなのだが、渉は“任務”を果たした後、みのりに電話をしながらボロ泣き。勇大の会社に乗り込んだ時、「恩を仇で返した」と言われた渉は「母親のことも自分のことも大事にしていなかった勇大さんに気付いてショックだった」とみのりに告げる。
「みのりさんにこんなこと言うべきじゃないのわかってるけど、オレ、勇大さんのことけっこう好きだった。みのりさんはオレなんかより、もっと痛いですよね」と電話口で泣く渉の声に、いつしかみのりの目にも涙が。「オレはみのりさんの味方です。それだけは信じてください。オレ、いつかみのりさんを支えられるくらいの男になります。その時はまた、会ってください」と電話を切った渉が、ネット上では「ピュアで健気すぎる」と話題になっている。
そんな野村は放送中の深夜ドラマ「あの子の子ども」(フジテレビ系)にも出演中で、こちらでは妊娠する高校生のヒロイン・福(桜田ひより)の兄で大学3年生の幸を明るくポップに演じているが、こちらの幸役には「お父さんの沢村一樹に似てる」「特に声がそっくり」「まりかに手玉に取られてる渉と別人みたい。こっちみたいなキャラもいいね」など好意的な声が目立っている。
2世は何かと批判されがちだが、どうやら野村は例外のようだ。温かい目で見守られているうちに、どんどんいろいろな作品に出演して経験値を積んでもらいたい。
(津島修子)