【めおと日和】芳根京子・【対岸の家事】多部未華子「春ドラで躍進」を支えた“愛されキャラ”炸裂現場
今年も多くの話題を提供した民放の春ドラマ。特に評価を上げた女優が2人いる。一人は、「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)主演の芳根京子。同ドラマは、最終回までにTVerのお気に入り数が115万人を突破し、春ドラマ中2位を獲得した。前評判は高くなかっただけに、予想外のヒットだが、芳根の演技の丁寧さが、評価を上げた要因だろう。
もう一人は、こちらも見逃し配信で大ヒットした「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS系)主演の多部未華子。同ドラマは、様々な家庭の家事や育児を通じて、社会が抱える問題を描きヒットした。主人公の専業主婦を担当した多部の等身大の演技も共感を呼び、女優人気を上昇させた。
芳根、多部ともに同性から高い支持を受けた女優が春ドラマで人気を伸ばした形だが、2人には共通点があることを指摘するのは、さる民放関係者。こう語る。
「2人とも性格に裏表がなく収録現場でも“愛されキャラ”なんです。人気が出ても天狗になるようなことはないので、スタッフの信頼も厚く、オファーが絶えない。もちろん、プロデューサーや監督からも気に入られているので、良い作品に巡り合う確率が高い。まさに好循環です」
同関係者によれば、芳根に関しては、収録や取材の現場でも不機嫌な様子を見たことはないという。
「カメラが回っていなくても『めおと日和』で演じた主人公のようなホンワカした天然キャラ。以前、多くの報道陣が集まった合同取材を受けた際、同じような質問ばかりで時間も押したんですが、丁寧に応えていた姿が印象的でしたね。また、本人はラーメンやビールが好きで、仲良くなったスタッフとお店の情報交換をよくしているとか。彼女がいると現場が明るくなるので、芳根さんの仕事に入りたいというスタッフは大勢いますよ」(前出・民放関係者)
一方の多部も、現場での悪評は皆無だそうで、竹を割ったような性格が奏功しているそうだ。
「どのスタッフにも、役職に関係なくフラットに接する。一児の母でもある多部は、『対岸の家事』撮影現場でも、ママさんスタッフと談笑したりと、和気あいあいとした雰囲気を率先して作っていました。ただ、演技には厳しく、時には監督ら演出陣に意見する場面もあるとか。そうしたプロフェッショナルな姿勢に“多部推し”のスタッフは、テレビだけでなく映画業界にも多いそうです。昨年3月に所属事務所から独立しましたが、スタッフに愛され、仕事は途切れていません」(前出・民放関係者)
2人とも、次回作もいい作品に恵まれる可能性はかなり高そう。期待したい。
(渡邊伸明)
