不定期入荷、幻の商品として「売り場で見かけたらラッキー」みたいな存在だった『コストコ』の「王様のローストビーフ」。今春頃からレギュラーで店頭に並ぶようになりました。肉のボリュームによって価格がスライドし、現在は100gあたり498円。なので、売り場には2000~4000円台ぐらいのさまざまなサイズのものが置いてあります。
このローストビーフ、牛肉の「ともさんかく」から作ったもの。ともさんかくって聞いたことあるけれどどこなの?というと、牛モモ肉の一部で、牛一頭から2~3kgしか取れない希少部位です。で、肉の特徴としてはモモ肉の中でもサシ(脂身)のバランスがよく、旨みが強いのが特徴。もちろん、コストコの生肉売り場でともさんかくの肉塊は販売していますが、「これでローストビーフ作るのって何人前?」みたいなサイズ感だし、もし失敗したらと思うと、怖過ぎてチャレンジできない。
生産メーカーである『yonekyu』のサイトを見てみると、「真空調理でじっくり加熱することで、食材のうま味を逃さず、しっとりとやわらかい食感に」「直火で炙ることで、肉の表面をコーティングし、うま味を閉じ込めています」といった説明があります。
そしてオススメのカット方法として、表面の筋を断ち切るように包丁を入れること、さらに冷凍庫で1時間おいて表面が少し凍った状態にすればカットしやすくなるとの情報が。ローストビーフって、素人が薄く切るのは「よっぽど包丁がよくないときっと無理」と思っていたので、このちょっと凍らせてから切るというライフハックは面白いかも。
実際に切ってみると、すでにソースやスパイスをまとっているから味付けなしのそのままでオッケー。おそらく塊の大きさにもよるんだろうけれど、税込み2,020円約190gのミニサイズだと、中心がピンク色とかではなく褐色に近いう~っすら赤という感じです。これ、大きいのを買った方が、色がもっとキレイなんだろうなぁ。
味わってみると、肉のムチッとした食感、そして噛めば噛むほど旨味がじんわり出てきてしみじみ美味しい。ステーキとも牛たたきとも違う、ローストビーフならではのじんわりとくる美味しさです。そのままでももちろん美味しいけれど、ホースラディッシュをつけたら一気にホテルの味になるし、ほんのちょっとだけワサビをつけても、肉の甘みが引き立って美味しい。
ということで結論。「王様のローストビーフ」は確かに美味い。100g498円という値段も、自分で塊肉を買って一晩ワインとかに漬けて翌日表面焼いて湯煎して~といった手間や失敗するリスクを考えると断然お得。コストコに行くたび毎回リピ買いは無理だけれど、次回買う際はyonekyuのサイトでおすすめレシピとして紹介されていた、ローストビーフのカルパッチョやローストビーフ寿司にして味わいたいと思います!
(ロドリゴいしざわ)