あなたの“顔パワー”だけで、あなたをよりステキに変える方法(しかも簡単!! )をシリーズでお伝えしています。今回は、アナウンサーとしての私の「“顔”習慣」の中から、幸運を呼び込む「朝・昼・夜 3つの習慣」をご紹介します。私自身がこれまでずっとやってきて実証済みで、効果抜群のスグレモノばかりですよ。
■“朝顔(あさがお)”を作って「ハッピーな一日」へ
私はNHK時代、北海道の函館で勤務したことがあります。厳しい冬の季節、外出する時は、ドアを開けて、まず上を見てから、外に出ることが、習慣になっていました。
それは上から巨大なツララが落ちてくる危険があるからですが、もう一つ、いつも外出前にする習慣があります。それが「“朝顔”作り」 です。玄関で靴をはいた後、ドアのところにある鏡で自分の顔を見て 「“朝顔”を作って、出かける」のです。その時の顔は、もちろん自分が思う“晴れ”の顔。そうすると「その日一日、ことあるごとに、その“朝顔”が出てくる」 のです。
これは、心理学の世界では、「脳は、最初に受けた刺激に、その後も影響され続ける」という「プライミング効果」として知られています。
朝、ステキな“朝顔”を作っておけば、ハッピーでラッキーな一日が送れる というわけ。あなたも“朝顔”を作って、出かけてみてはいかがですか? ちなみに我が家の玄関には、大きな鏡があり、家族はみんな朝、それぞれの“朝顔”を作って出かけることになっています。
■どこでも鏡をチェックして“昼顔(ひるがお)”作り!
テレビの全国放送で、視聴率1%はおよそ120万人。10%では、何と1200万人。しかも相手の顔は見えない…私たちアナウンサーは、そんな“過酷な環境”で毎日仕事をしているのです。これって、ストレスというよりむしろ恐怖。
だから、こんな指導をしてくれる先輩がいました。「机の上や家の中、いたるところに鏡をおいて、いつでも、どこでも、自分がどんな“顔の表情”をしているのか、意識して生きていけ」というのです。これが、私の言う「“昼顔”作り」の習慣です。
また、日中、エレベーターの鏡や地下鉄の窓に映った“自分の顔”に、「ドキッ」としたことはありませんか? あなたは、そんな“疲れ切った顔”をして、その日一日を過ごしていたのではありませんか? それは、あなたにとっても相手にとっても悲劇です。いつでもどこでも鏡を見つめ、自分の表情を意識することで、“晴れ”顔を取り戻し、その“顔パワー”を全開させれば、その日一日が劇的に開運します。「鏡を見て、 “昼顔”作り」をおススメします。
■心配事も見事に解消する“夜顔(よるがお)”とは?
私は、よく夜中に“ニタニタ笑い”をします。これって、かなりコワイ? でもこれは、決して“ご乱心”ではありません。私は、「眠るために、あえて“ニタニタ笑い”する」 のです。
みなさんは、明日の試験、健康、将来など、いろいろな心配事で、なかなか寝付かれないってこと、ありませんか? そんな時、私は“ニタニタ笑う”のです。そうすると、それまで頭の中でうごめいていた心配ごとが、見事に消えてしまうのです。
これって、前回ご紹介した「“その顔”をすれば、“その気持ち”になれる」という研究成果の応用です。「“顔で笑う”ことで、心まで楽しくなり、快眠できる」 のです。
みなさんも、眠れない時、この“ニタニタ快眠法”をどうぞお試しください。眠れない時に限らず、いつでも、「イヤ~な気分になった時」に やってみてください。きっと楽になります。
次回のテーマは、「“顔を読む”のは、女がスゴイ」です。
●プロフィール
なかむら・かつひろ 1951年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業後にNHK入局。「サンデースポーツ」「歴史誕生」「報道」「オリンピック」等のキャスターを務め、1996年から「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)ほか、テレビ東京などでワイドショーを担当。現在は広島経済大学名誉教授。著書 に「生き方はスポーツマインド」(角川書店)、「山田久志 優しさの配球、強さの制球」(海拓舎)、「逆境をチャンスにする発想と技術」(プレジデント社)、「言葉力による逆発想のススメ」(広島経済大学研究双書)などがある。