体調不良でもないのに、歯磨き中に「オエッ」と吐き気を感じることはありませんか? 実はこれ、舌や喉に何かが触れることで反射的に吐き気を感じるという“人の生理的な反応”の一つで、その程度は人によって異なります。「しっかり歯磨きしたいのに嘔吐反射で苦しい……」と感じたら、次のようなことを試してみてくださいね。
■歯ブラシを小刻みに動かす
大きく歯ブラシを動かすと勢いよく舌や喉の付近に歯ブラシが当たってしまい、嘔吐反射を引き起こす原因になります。できるだけ小刻みに少しずつ歯ブラシを動かすことで、嘔吐反射を起こしにくくしましょう。歯ブラシを小刻みに動かすことは、汚れをしっかり落とすことにもつながるので一石二鳥の方法です。
■やや下を向いて歯磨きをする
上を向くと泡や唾液が喉のほうへ落ちてしまい、嘔吐反射を起こしやすくなります。下向き加減で歯磨きをすると、口の中のものが下側に流れやすく喉を守りやすくなります。とくに奥歯を磨くときは慎重に、しっかり顔を下に向けて磨くようにするとえずきしにくくなりますよ。
■口の中を水や泡で満たさない
口の中が泡や水で溢れてしまうと、喉に刺激がいって嘔吐反射を起こしやすくなります。口の中の泡が気になる場合は歯磨き粉を使わずに歯磨きするようにすると、えずきが防ぎやすくなります。
嘔吐反射が原因で歯をしっかり磨けないと、歯や歯茎のトラブルにもなりかねません。気持ち悪くならずにしっかり磨きたいと感じたら、できるだけ舌や喉に刺激を与えないように工夫して、こまめな歯磨きで汚れを落とすようにしましょう。
(Nao Kiyota)