1月4日、16年末に放送された「NHK紅白歌合戦」が、後半40.2%、前半35.1%だったことがわかった。キャスティングや演出に賛否が挙がるなか、絶賛されているのが副音声。お笑いコンビのバナナマンと西川貴教が大いに盛り上げたのだ。
西川は過去に主音声が聞こえないほどの大声で「レリゴー」と歌ったり、オタ芸と呼ばれる激しい踊りを披露したりするなどして“副音声普及の立役者”と呼ばれるほど。そのため、今回は西川の元妻であるPUFFY吉村由美が初出場ということもあり、「絶対に何かしでかしてくれるだろう」と、放送前から視聴者の期待が大きかったようだ。西川は期待に応えるべく、PUFFYが歌った「アジアの純真」の元妻・吉村のパートを大声で熱唱。バナナマンの2人から「背ぇちっちゃいくせに声でけぇよ」「うるさすぎ」などとツッコミを入れられ、笑いを誘っていた。
「バナナマン設楽が『ヤケクソに歌ってる感じする』と言っていましたが、西川はNHK側から『盛り上げろって言われたから』と答えたものの、素で楽しんでいることが伝わってきましたね。その本音が見えるところがすがすがしくて面白いんです。さらに西川はPUFFYの曲が終わると同時に『いやぁ、よかったよ!』『あとでLINEするよ!』と吉村に呼びかけ、バナナマン日村から『仲いいね』と感心されるほどでした」(テレビ誌ライター)
タモリとマツコ・デラックスの扱いやゴジラを登場させた展開に疑問の声が挙がるなか、視聴者と同じ目線で番組を楽しむ西川の副音声が注目を集めたのは当然かもしれない。