「どういう了見で、僕の印税の35%を持っていくねん」
と、怒りを蒸し返したのはお笑いコンビ・ブラックマヨネーズの吉田敬。10月20日放送の関西テレビ「マルコポロリ!ブラマヨ吉田徹底解剖95分拡大SP」でのことである。
番組MCの東野幸治が2019年発売の吉田の著書「黒いマヨネーズ」(幻冬舎)について「めちゃめちゃ面白いエッセイ本」と紹介しつつ、「吉本とモメてましたもんね、印税のことで」と指摘。すると吉田は冒頭のように「どういう了見で僕の印税の35%を持っていくねんっていうので」「ほんまは本が売れたら10%(の印税)って聞いてたんです。でも吉本は10%の内の35%を持っていくっていうんです」と、印税の分配をめぐって一悶着あったようだ。
吉田にとっては渾身の作品だったようで、発売直後の自身のSNSには「悔いのないパンチが詰まった本になったぜ。なので、この本がつまらなかったら俺は終わりでいい」と絶対的な自信を覗かせていたのだが、その翌月には「よしもと出版はひどい。俺の『黒いマヨネーズ』を売るために何もしていないのにマージンを大量に取る。害悪」と憤慨していた。
「発売したタイミングも惜しかったですね。吉本では19年6月に闇営業騒動が勃発。その後、ほとんどの芸人と新たにマネジメント契約を結び直しており、強欲とネタにされてきたギャラ配分も改善されたようです。なので、数カ月発売が遅ければ“印税の35%を持っていかれる”こともなかったかもしれません。一方で当時、吉田は吉本の出版担当への怒りをツイッターで連投。すると『その後、売り上げがちょっと増えた』と本人がイベントで明かしており、強欲ネタが『黒いマヨネーズ』のヒットに寄与しているようです」(テレビ誌ライター)
不利な状況に転んでもタダでは起きない「芸人魂」といったところか。
(木村慎吾)