アメリカ大リーグで、大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースが、ワールドシリーズを制覇して野球ファンを熱狂させた。特に、大谷は打者として記録的な活躍を見せ、連日ニュースで取り上げられている。日本時間の11月6日には、心配された左肩の手術も成功したことも伝えられた大谷だが、プレー以外でもSNSをにぎわせている。
「優勝が決まった試合は地上波中継をフジテレビが担当していたんですが、大谷の単独インタビューは実現しませんでした。一方、山本のインタビューが放送されたことを考えると、大谷は取材拒否したんでしょう。何しろ大谷はフジのカメラを見つけ、優勝した直後とは思えない渋い顔を見せて反対方向に歩くように見える姿が生中継されたんです。フジといえば、今年5月、日本テレビとともに、無断で大谷の自宅を映したことで大批判を受けていましたからね…」(スポーツ紙記者)
ちなみに、フジの取材には元巨人の元木大介氏が同行。元木氏もまた、過去に大谷の愛車と思しき車の写真をインスタグラムで配信し大炎上した過去を持つ。大谷が、フジと元木氏の取材は受けたくないと思ったとしても不思議ではない。
「フジと日テレの自宅を特定できてしまうような取材に怒るのは無理もないが、そもそも大谷は、基本的にテレビ取材はNGにしているんです。せっかくワールドシリーズを制覇しても、各局は大谷の独占取材を実現できない状況が続いています」(民放関係者)
そんな中でも、NHKは、何とか大谷を番組に出演させたいと、様々な策を練っているようだ。
「NHKは大晦日の『紅白歌合戦』に大谷を審査員として招聘すべく動いています。大谷は2016年に一度、紅白の審査員を務めていますが、特に今年は名実ともに世界の頂点に立った形ですから、紅白に呼ぶのは最優先課題になっています。視聴率の低迷が続く印象の最近の紅白ですから、どのアーティストを出場させるより視聴率が取れる大谷を引っ張り出せと大号令が発せられ、各部署が動いているそうなんです」(前出・民放関係者)
11月10日、「NHKスペシャル」では大谷の特集を放送するが、同番組を制作したスタッフにも審査員打診の案を求めているようだという。
「現在は、NHKのロス支局長を中心に対策が練られ、何としてでも大谷を紅白に出演させるべく粘り強くオファーしているそうです。今回のワールドシリーズでは、NHK-BSで取材を行った日本ハム時代の先輩である田中賢介氏が、大谷のインタビューに成功している。田中氏にも助言を求めているという話です」(前出・スポーツ紙記者)
とはいえ、現時点では、大谷が審査員として出演する確率は、現時点では「50%」(NHK関係者)だとか。紅白で大谷の姿を見ることができるのかどうかは、出場歌手の顔ぶれ以上にますます注目されていきそうだ。
(渡邊伸明)