「今回、金メダル獲った瞬間よりも、カステラ食べてる瞬間のほうが、みなさん知ってくれているんじゃないかなって思うぐらい、あの瞬間が流れているんですけど…」
そう言って白い歯を見せたのは、今夏開催されたパリ五輪の陸上競技・女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花。YouTubeチャンネル「【スポブル】SPORTS BULL公式」(11月14日付)に出演してのことだった。同チャンネルは、とんねるず・石橋貴明と、元フジテレビのフリーアナ・三田友梨佳がMCを務めるスポーツブルの配信番組「石橋とアスリートが盛り上がって三田」のショート動画や未公開シーンを披露。食へのこだわりをお題に、石橋から「やっぱりカステラじゃないですか?」と聞かれてのコメントだった。
「去る8月11日(日本時間)、フランス競技場で行われたやり投げの決勝で優勝を遂げた北口ですが、競技の合間にうつ伏せでカステラを頬張る『もぐもぐタイム』のほうが世間の認知度は高いと言うわけです。腹筋のストレッチに効果的で、競技に繋がっていることも後に明かされましたが、当時は愛らしい姿に『かわいすぎ』『あざとい笑』などの声が相次ぎました。しかし、このシーンがテレビでひっきりなしに流れるようになったのは、同じ11日に生放送されたバラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、MCの和田アキ子が『トドみたい』と発言、18日放送で謝罪するといった顛末を見せたことも大きな要因でしょう」(芸能ライター)
11月5日、2024年の「新語・流行語大賞」30候補が発表され、北口が金メダル獲得後に口にした「名言が残せなかった」がノミネートされた。北口は「流行った言葉がノミネートされていると思っていた。何も流行っていない言葉がノミネートされて。ニュースで知ったんですけど『どうしたんだろう?』というのが本当の気持ち」と苦笑交じりにコメントした。
良くも悪しくも予想外の要因が金メダリストを人気者に押し上げているようだ。
(所ひで/YouTubeライター)