2022年10月に全世界メジャーデビューを発表したTravis Japanの中村海人、松倉海斗、松田元太、宮近海斗が12月2日放送のフジテレビ系「ぽかぽか」に生出演し、旧ジャニーズ元副社長への率直な想いを口にした。
Travis Japanはこれまでにないグローバルな活躍を目指し、2012年に結成された7人組で、世界的振付師のトラヴィス・ペイン氏がメンバーの選抜に携わったことでも知られている。
19年からは故ジャニー喜多川氏が企画と構成を担当。後に元副社長・滝沢秀明氏が構成・演出を引き継ぐと、22年に世界デビューを果たすまで、その裏では滝沢氏の多大な尽力があったとされている。
しかし、米国での華やかなデビュー発表後、帰国した彼らを待っていたのは予想外の“反響の低さ”と“お家騒動”だった。リーダーの宮近は「デビューして、帰国してきて、音楽番組とかに出させていただいたんですけど、“あれ?今は拠点どちらですか?”“帰って来てたんですね”みたいな」「デビューした感がまだ伝わってなかったんですよ。割とヌルっと…というか」と戸惑ったという。
グループとして拠点を日米のどちらにするかも曖昧なままだったため、長期のスケジュールを押さえられるドラマや映画の仕事を引き受けることができない状態だったそうだ。
そして中村は、滝沢氏の不在をこう嘆いた。
「帰ってきて1年とかは、プロデューサーじゃないんですけど、副社長とか社長が見届けるんですよ。でも僕たちの場合、帰ってきたら副社長がいなくなってたので。グループもそうですけどレーベルだったり、マネージャー周りも最初全部バラバラだったんですよ、まとめてくれる人がいなくて。正直、今も模索しながらやってるんですけど……やっぱり1年はいてほしかったなとは思いますよね」
エンタメ誌ライターが言う。
「これは、滝沢氏が旧ジャニーズ退社後に新会社『TOBE』を立ち上げ、平野紫耀らでNumber_iを結成した当時から指摘されていたことですね。古巣からタレントを引き抜いて再デビューさせるのであれば、まずは手塩にかけて面倒を見ていたTravis Japanのことを考えてあげてほしかったという声です。ファンの間でも『Travis Japanはタッキーに見捨てられた』『最後までプロデュースしてあげてよ』との声があがり、今回の中村の発言によって、グループ内でもそうした思いが共有されていたことが推察できます」
旧ジャニーズ(STARTO ENTERTAINMENT)に身を置きながら、滝沢氏への不満ともとられかねない言葉を口にした中村には「結構、突っ込んだこと言ってる」「えらいぶっちゃけますね」と驚く声もある。さて、育ての親・滝沢氏はどう聞くか。
(木村慎吾)