「我が子が嘘ばかりついて困っている……」ということはありませんか? 嘘をつくようになるのは成長の証でもありますが、「このまま放っておいていいのか?」「つい感情をぶつけて怒ってしまうが、これでいいのか?」と、親として不安になってしまうこともあるでしょう。「嘘はよくない」と伝えるだけではなかなか改善しない子どもの“嘘”には、次のように向き合ってみてはいかがでしょうか。
■なんでも「嘘なのでは?」と疑わないことが大切
「この子は嘘をつくから」と何でも嘘をついているのではと疑うようになってしまうと、子どもは自分のことを信じてもらえないと感じ、素直になれなくなってしまいます。どんなときでも大切な我が子を信じていると伝え続け、子どもが自ら本当のことを伝えたいと思えるようにしましょう。
■嘘をつかれた悲しい気持ちを伝える
嘘をつかれたときに伝えるべきは、怒りではなく悲しみです。信じていた相手に嘘をつかれることの悲しみを素直に伝え、嘘をつくと相手がどんな気持ちになるのかを理解できるようにすることが大切です。嘘をつくことで別の悪い結果を生むことになるなど、嘘をついた子ども自身が損をしてしまう部分についても、しっかり伝えてあげましょう。
■本当のことを言える環境を整える
子どもが嘘をついたことが分かったときには、「本当はどうしたのか」を尋ねてあげましょう。本当のことを言わず逃げてしまいたい気持ちに負けてつい嘘をついてしまった子どもにとって、自分から本当のことを伝えるのはハードルの高い場合が多いもの。弱い気持ちに打ち勝ち、本当のことを伝える経験を積ませてあげましょう。
失敗を糧に「大切な人のために本当のことを言える自分になろう」と思えることが、子ども自身が自分の弱さに打ち勝って行動を変えるために大切なことです。嘘をつきたくなってしまう気持ちに寄り添い過ぎず、本当のことを伝えられる環境を整えて向き合ってあげてくださいね。
(Nao Kiyota)