アサジョ

イケメン ラブ エイジングケア!大人女子を楽しむための情報サイト!

芸能
2025/01/14 07:15

【敵】長塚京三“元大学教授”の「平穏な老後」に美女と敵が強襲!/前田有一「映画 ハマるならこの1本」

芸能
2025/01/14 07:15

 人生の最期をどう締めくくるか。多くの文学作品が挑んできたテーマだが、老人文学の最高峰と称される筒井康隆の同名小説を、全編モノクロームの映像で実写化した本作は、独創的な作品だ。

 主人公はフランス近代演劇史を専門とする77歳の元大学教授・渡辺儀助(長塚京三)。妻に先立たれ、今では、古民家で男やもめの1人暮らし─。すべての家事をつつがなくこなす姿は、研究者らしい几帳面な性格とこだわりを感じさせ共感できる。

 悠々自適な引退生活と、うらやましくなるが、彼は預貯金があと何年もつかを常に計算している。「それ以上の長生きは地獄だ」とデザイナーの友人・湯島(松尾貴史)に語り、遺書まで準備している始末だ。

 時折、訪ねて来る元教え子の鷹司靖子(瀧内公美)や、バーで知り合った女子大生・歩美(河合優実)ら魅力的な女性と会うと、下心からつい見栄を張る人間的な一面も見せる。

 そんなリアルでおかしみある老人の日常が、ある時パソコンに届いた「敵が北から迫っている」とのメールで一変する。他愛のないスパムと思っていたが、謎の「敵」の侵略はすぐに儀助の身辺にも迫り─。

 見知らぬ男に襲撃され、死んだはずの妻(黒沢あすか)が現れ、靖子と交わるリアルな夢まで見る。いや、これはどこからが夢なのか。そもそも彼らは最初から存在していたのだろうか。

 日常と非日常の境界が曖昧になり、信ずるものが崩れゆく恐怖。その怖さに、老いや死を重ねる映画的手法が鮮やかだ。若い人には、この映画の恐怖は実感できないだろう。

 主人公と共に疑似体験できる、「人生残り時間」を意識している年齢の人にこそ勧めたい衝撃作だ。

(1月17日=金=よりテアトル新宿ほか全国公開、宣伝・配給 ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ)

前田有一(まえだ・ゆういち)1972年生まれ、東京都出身。映画評論家。宅建主任者などを経て、現在の仕事に就く。著書「それが映画をダメにする」(玄光社)、「超映画批評」(http://maeda-y.com)など。

全文を読む
タグ
関連記事
スペシャル
Asa-Jo チョイス

罵声が飛んで男尊女卑、そして理不尽……ブラック企業“あるある”

「自分が勤めているのはブラック企業かも……」と思っている人はいませんか?ブラック企業かどうかは働いている人しか分からないところがありますよね。とは...

坂口杏里が「94.2キロ」で過去最高体重を告白…「コンビニ逮捕」から数カ月で「30キロ増」に心配の声

元タレントの坂口杏里が6月21日までに自身のインスタグラムを更新。過去最高体重を記録したことを明かした。「昨夜の私の体重。94.2。過去最大の、体...

「巨額赤字」のフジテレビ 社運を賭けた「GTO」「踊る大捜査線」連続不発なら“東出昌大が救世主”なワケ

7月20日から放送開始のドラマ「GTO」(フジテレビ系)の公式Xが、6月18日に90秒の予告映像をアップ。反町隆史が演じる“52歳の鬼...

注目キーワード
アサジョ twitterへリンク
PageTop