“オバサン”と呼ばれる世代の女性から届く「頑張ってください」と書かれたLINEは、受け取った相手に「ウザい」という感情を呼び起こす場合が少なくないようです。その理由とは、いったい…?
元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが、大人の女性から届く「頑張ってください」LINEがウザく感じる理由を深掘りします。
■「ウザい」と感じた経験のある人の声から見えてきた実態
励ましや相づちで使われることも多い「頑張ってください」というフレーズは、万能に見えて人間関係を壊すだけの破壊力があるパワーワードでもあるのかもしれません。
40代以上の女性から「頑張ってください」というLINEが届き、不快感を覚えたことのある人に理由を聞いてみると、実態が見えてきました。
「そこまでの関係じゃないのに、押し付けがましい。もう十分に頑張ってるよと言いたい」(20代男性/東京都)
「言われなくても頑張るし、他人から言われるとイラッとする」(20代男性/千葉県)
「うわべだけというか、表面的というか…。言われてもあんまり嬉しい言葉ではない」(30代女性/東京都)
「『○○を頑張ってね!』とか言われると、指図されているように感じてしまう」(20代女性/愛知県)
「忙しそうだけど頑張って!と言われると、代わりに何かしてくれるわけでもないのに無責任な言い方だなって思っちゃう」(30代女性/神奈川県)
「テンプレ感がすごい」(30代女性/東京都)
不快感を覚えてしまう理由を掘り下げてみると、どれもごもっともと感じる内容がズラリ…。悪気なく発している「頑張ってください」が、誰かのイライラのもとになっているとしたら、同じ40代として筆者まで、なんだか申し訳ない気持ちにすらなってきます。
■ジェネレーションギャップも考慮したメッセージを
年下世代に対して「頑張ってください」とLINEを送ると、ネガティブな評価につながりかねない背景には、若い世代では努力を強調するよりも、結果への評価や無理をしないことを重視する文化が広がっている点も影響しているのかもしれません。
またすでに努力をしている層にとっては「頑張ってください」と言われることで、これまでの努力を軽視しているように感じるのも事実でしょう。
私たち40代以上の世代は、そんな若者文化にも配慮をしたメッセージを送ると、無用なイライラを避けられるだけでなく、円滑な人間関係にも結びつきそうです。
■大人のLINEは距離感も大事!
さて、私たち40代以上の世代は、相手と親しい間柄だと思って「頑張って」と送る場合もありますが、若い世代にはその距離感がむしろ鬱陶しく感じられる場合もあるようですね。
大人の好感LINEには距離感も大事だと肝に銘じて、たいして親しくない間柄の相手にはよけいなひと言を「良かれ」と思って付け加えないことも必要なのかもしれません。
(並木まき)