夜寝ている間に何度もトイレに起きる―そんな「夜間頻尿」に悩む人に朗報だ。
理学療法士・山内義弘氏が、チャンネル登録者数100万人を数える自身のYouTubeチャンネル「腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】」で、「ふくらはぎは悪い意味での第2の膀胱」と唱え、「朝までぐっすり眠る方法」を明かした(1月26日付)。
「ふくらはぎの筋肉を正しく活動できていない。これによって夜間頻尿が起きている方が、ほとんどなんですよ。(そのメカニズムは)日中、立って活動したり座って活動しているので、私たちの水分がふくらはぎの周辺に溜まるんです」
ふくらはぎの筋肉が活性化されていないと血液を心臓に返せず、足がむくむ。だが、横になると重力がかからないので寝ている間に心臓戻ってきて上半身に水分量が増える。そこから小水を作りはじめるので、入眠から1~2時間後に尿意を覚える。つまり、夜間頻尿の人は日中ふくらはぎにおしっこを溜めている状態だというのだ。
その対策として、山内氏はこうアドバイス。
「足を上げる時間を作るということです。時間的には夕方、ご飯を食べる前ぐらい。横になって心臓よりも足を15cmから30㎝高くした状態を15分くらい作って欲しいんです。すると足のむくみが勝手に心臓に流れていく。一番良い流れは、食事の前にお風呂に入るのが良い。まず15分ぐらい足上げをしてからお風呂に入って、足のむくみを解消してからご飯を食べると、夜に備えられるので頻尿がなくなります」
夕方に歩く、両脚を肩幅ほどに広げて立ち踵を上げるといった運動も、ふくらはぎの筋肉を活性化させるうえで効果的。逆に、寝る直前に水を飲む、カフェインを含んだものを夕飯といっしょに口にするといった行為は慎んだほうがよさそうだ。
夜間頻尿が一晩に2回以上あると死亡率が29%増加し、3回以上になると46%増加するといった調査報告もある。
「ふくらはぎを第2の膀胱」にしないケアが必要だ。
(所ひで/YouTubeライター)