オンラインカジノで賭博をした疑いがあるとして警視庁から任意の事情聴取を受けたお笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるま。2月15日夜にはコンビの公式YouTubeチャンネルを更新し、「オンラインカジノをしていたというのは事実」と認めて、「大変申し訳ございません」と謝罪した。
相方・松井ケムリと共に動画に出演した高比良は、「経緯としましては、2019年末に大学時代の知人から誘いを受けまして、“海外の口座から送金してオンラインカジノをやるのは違法ではない”という説明を受けまして。なおかつ、当時インターネット上でそういったサイトの広告が上がっていたというのもありまして、こちらとしても違法ではないという認識をしてしまいました。それが2020年末まで1年間ほど続いておりました」と、違法ではないと勘違いするに至った背景を説明している。
なお、高比良が警察から事情聴取を受けているとの報道を受け、コンビの冠番組「阪神・たこ焼き・令和ロマン2」(ABCテレビ)が予定していた2月15日の放送は別番組に差し替えとなり、翌16日に出演するはずだった「ボクらの時代」(フジテレビ系)も放送が中止される事態となった。
さらに1月よりCMキャラクターに就任したばかりの東京ガスの広告動画も、15日までに同社YouTubeチャンネルで非公開へ変更されている。
「昨年12月のM-1グランプリで前人未到の連覇を達成し、さぁこれからというタイミングで過去の違法行為が発覚してしまいました。しかも、1年間という長期にわたってオンラインカジノを繰り返していたと認めており、“常習”とも捉えられかねないですが、単純賭博罪、常習賭博罪ともに時効は3年なので、高比良の説明通りの期間の出来事であれば、処罰はされないでしょう。ただ、高比良といえば、慶應義塾大学文学部出身(中退)という経歴もさることながら、そのクレバーな立ち回りや知的な見解で、吉本興業には珍しい“インテリキャラ”としての立場を固めてきました。今回、ネット広告や友人の誘いを理由に手を染めてしまったと釈明していますが、このご時世、調べれば何でもすぐに答えが出るわけで、“知らなかった”というのはあまりに脇が甘かったと言わざるを得ません。ネットにも、高学歴で頭の良いイメージだった高比良の一件について『高比良さんレベルでもこういうことになっちゃうのはガッカリ』『海外の口座から送金すれば違法じゃないって…頭良いんじゃないの?そんな言葉を真に受けたの?』『もう知的な頭良いキャラでは仕事できなくなるかも』『ネットで調べれば違法かどうかはすぐに分かるのに』『すでに時効かもしれないけど、モラル的に厳しくなるね』などの反応が寄せられていました」(テレビ誌ライター)
ちなみに吉本では以前より専門家を招いたコンプライアンス研修を定期的に実施してきたことで知られている。同じ吉本所属のロザン・菅広文も2月5日にダイタク・吉本大らのオンライン賭博が発覚した際、YouTube動画から「吉本の社員の気持ちを代弁すると、『何でやねん!』っていう気持ちやと思うんですよ。コンプライアンスの研修、むちゃくちゃやってるやん。オンラインカジノに関する研修もやってるんですよ、散々」と明かしていた。
お笑いでは抜きん出た才能を誇る高比良だけに、吉本としても非常に悔やまれるところだろう。
(木村慎吾)