中居正広氏の女性トラブルでCM引き上げが長期化するフジテレビ。そんな中、ACジャパンの「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」の支援広告に出演する“先輩”近藤真彦の存在感が増している。
2月22日放送のフジ系「小泉孝太郎&かまいたちの芸能人テスト」では、2004年の和歌山県で起きた“ある救出劇”が取り上げられた。「我こそは芸能界No.1の芸能通」を自負するタレントがスタジオに集まりクイズバトルが展開されたのだが、その問題のひとつが「海で溺れていた子供を救助するも、名前も言わずに立ち去ったことがある芸能人は誰か?」というもの。勝俣州和が「近藤真彦さん」と答えて見事正解した。
レーサーと歌手という二足のわらじを履いていた近藤は2004年8月、和歌山県白浜海水浴場の沖合いで「KONDOレーシングチーム」関係者らと水上バイクを楽しんでいたところ、ゴムボートにつかまって漂流し「助けて!」と泣いている男児を発見。すぐに近藤が急行して「大丈夫だ、お兄ちゃんが助けてやる」と自ら海に飛び込んで男児を救助。安全な場所まで連れて行くと、名前も言わずにその場を立ち去り、のちにその父親が息子を助けてくれた人物が近藤真彦だと知ったのだという。
「海上は風速が約5mあったといい、近藤と一緒にいた男性の証言によると、男児は今にもゴムボートから落下しそうな状態で、あと数十秒発見が遅れていたら危なかったとのこと。近藤は当時『1人の子供の命を救えたことがすごく嬉しい』とコメントしており、これを伝えた新聞記事の見出しは、彼のヒット曲になぞらえて『人命救助さりげなく』。まるでヒーロー漫画のようなこの男前エピソードが紹介されると、ネットには『さらりと救助し、名前も名乗らず去るところが素敵』『マッチめちゃめちゃいい奴やんか』と改めて称賛する声があったほか、当時40歳だった近藤に対し『お兄ちゃんではなくおじさんでは?』『40歳でお兄ちゃんって言っちゃう(笑)さすがアイドル』とのツッコミも見られました」(テレビ誌ライター)
昭和・平成を駆け抜けた“スーパーアイドル”マッチがいまや「難聴啓発」CMに出ているのだから、感慨もひとしおだ。
(木村慎吾)