2022年上半期に放送されたNHK朝ドラ「ちむどんどん」で、天真爛漫と言えば聞こえがいいが、空気の読めない自己中心的でわがままに見えた主人公・暢子を演じた黒島結菜が、このドラマをきっかけに「人生が変わった」ことを明かした。
4月25日放送の通称「アナザースカイ」こと「Google Pixel presents ANOTHER SKY」(日本テレビ系)に出演した黒島は、2年前に一人旅をしたポルトガルを再訪。リスボンに次ぐ都市であるポルトが「肌に合う」ように感じ、「何もしていなくても、受け入れてくれる街という気がする」と自分の言葉で表現した。
黒島は昨年1月に「ちむどんどん」で夫を演じた宮沢氷魚と事実婚を発表。同年7月には第1子を出産している。前回ポルトガルを訪れた時に「家族を持つ、とかそういうことができたら、もっと楽しい人生になるのかなっていうのは感じ始めていた」と明かした。
家族ができてからは「家族のために色々頑張れてる自分が、自分で言うのも変だけど、自分のことを好きになれてる」そうだが、「ちむどんどん」をやる前までの自身は、「1人でいると自分のことを好きなのが自己中みたいな、そういう感じになって。それで自分のことを嫌いになる、みたいな。めんどくさかったんですよ」と自分で自分を持て余し「こじらせていた」ことも告白。
しかし人生のパートナーと「ちむどんどん」で出会い、子どももできたことで「自分自身が楽しむって大事なんだなって。周りに影響を与えられるようになりたいし、与えられてるような気がする。家族と一緒に居ると」と言い、「実感としては人生楽しくなってきた」と前向きな発言をする一幕もあった。さらに、もうじき1歳を迎える子どもに対し、「まだ全然可能性しかないものが目の前にいて、一緒に成長したい」と母親の顔も垣間見せていた。
たとえ世間からの評価が芳しくなくても、「ちむどんどん」は黒島にとっては良作なのだろう。そう感じられることは主演女優にとって、非常に大切で幸福なことなんだろうなと強く思った。
(森山いま)