日本泌尿器科学会によると40歳以上の女性の4割以上が「お漏らし」を経験しているという。出産による骨盤付近の筋力低下も影響しているようだ。
理学療法士の山内義弘氏は、「尿漏れは間違った姿勢が作っていた」として自身のYouTubeチャンネルを更新(5月8日)。尿失禁のほか、便秘、さらにはポッコリお腹解消効果が期待できるというエクササイズを紹介すると、視聴者から感謝の声が相次いだ。
山内氏によると、“尿漏れしやすい姿勢”があるという。どういうものかというと、“まず身長を計るように、壁に踵と背中をつけて立ってほしい。その際、お腹の部分が前に出てしまう人、骨盤が少し前に突き出て湾曲(スウェイバック)してしまう”人は、尿漏れを起こしやすい傾向があると説く。この姿勢だと、括約筋をキュッと締める、骨盤底筋群がはたらきにくいのだそうだ。
そこで山内氏が用意したのが風船。椅子に座り、バレーボール大に膨らませた風船を大腿で挟み、わずかに膝を閉じる。その状態から前傾して両腕を前に垂らし、緩やかに椅子から立ち上がると…。
「スウェイバックになりようがないんです。尿漏れの方は立ち方が悪いんですよ。この運動を3回やってあげると、それだけで体が正しい位置に乗るようになります」
続いて、風船を大腿に挟んだままやや腰を浮かせ、もう1つの風船を椅子の座面に。それを割らないように前傾姿勢になって臀部でリズムよく圧をかけて、これを20回繰り返す。さらに、同じ運動を息を「フッ、フッ」と吐きながら10回おこなう。
「息を吐くと、腹圧かかって尿漏れで苦しんでいる方は怖いんですよ。だけど、息を吐いても大丈夫なんだよっていうタイミングの練習なので」
運動リズムに特徴があるので、気になる方は山内氏のYouTubeちゃんねる「腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】」をご確認のほど。
(所ひで/YouTubeライター)