ポカポカ陽気でお出かけがうれしくなる季節ですね。でも、40代以上になると、長時間歩いたりスポーツアクティビティを楽しんだりしたいと思っても、どうしても不安なことがあるものです。それが「脚」のことです。
サントリーウエルネスが全国に住む40〜70代の男女1,000名に対して行ったアンケート調査によれば、今年の連休にお出かけを予定している人は約3割で、「国内旅行」(218名)、「近所で食事や買い物」(139名)の順で多い結果となっていました。
そして、お出かけをするにあたり気がかりなことを尋ねると、「長時間元気に歩けるかどうか心配」(394名)、「長距離を元気に歩けるかどうか心配」(352名)、「ひざが痛まないか心配」(266名)、「転倒しないか心配」(110名)の順となっていました。やはり、年齢を重ねると体力面や身体の痛みなどに不安が出てくるものですね。
この調査を監修していた整形外科医の伊藤薫子さんによれば、脚の衰えの原因は加齢に伴う筋肉量や筋力の低下に関係する他、神経系の衰え、ホルモンの変化、骨密度の低下といった複数の要因が関係しているとのこと。筋力低下の予防策として、適切な栄養と運動の習慣を早いうちから付けること、強くしなやかな筋肉を作って保つために必要な栄養素を摂取することを勧めていました。その代表的な栄養素は次の通りです。
■タンパク質
タンパク質は筋線維の修復に使われ、筋繊維が太くなることで筋力が向上します。
■ケルセチン
脚の健康維持に重要な成分。抗酸化作用と抗炎症作用が高く、筋肉細胞の酸化ダメージを抑えて機能を向上させます。近年、筋肉の分解を抑えることで加齢による筋力低下の予防に役立つことが分かってきました。
玉ねぎ、りんご、ブロッコリー、緑茶などに多く含まれます。また、サントリーウエルネスの「ロコモア」などのサプリメントからも摂取できます。
■アンセリン
魚の筋肉に多く含まれます。抗酸化作用があり、運動後の疲労軽減やダメージを受けた筋肉の回復促進が期待されます。とくに多いのは、カツオ、マグロ、サケです。また、DHCの「アンセリン」などのサプリメントからも摂取できます。
伊藤さんは、脚の健康を維持するためには「運動習慣も欠かせない」と解説し、ウォーキング、階段昇降運動、ストレッチ要素のある、筋肉をほぐす運動がとくにオススメとコメントしていました。
この機会に、歩くことが楽しくなるグッズをそろえてみるのもよさそうです。最近では、手を使わずに立ったままはけて靴紐を結ぶ必要のないスニーカーがあったり、歩くだけでポイントがたまるアプリなどがあったり、歩くことがおっくうにならない便利なアイテムもいっぱいあるので、それらを活用してみるのもオススメですよ。
強い脚の筋肉を作って疲れにくい状態にして、できるだけお出かけを楽しくしたいものです。ぜひ参考にしてくださいね。