4月28日に吉本興業との契約終了を発表した令和ロマン・高比良くるまが5月18日夜、相方・松井ケムリとのコンビトークを復活させた。吉本時代の先輩コンビ・ニューヨークのYouTube「ニューラジオ」で、フリーになって初めて吉本芸人とトークして、休業期間の過ごし方を明かした。
この間、芸人仲間と会わなかったという。休業した2月下旬からは自宅で桜を育てることに初挑戦。ほぼ誰にも会わず、鳥を見るなどして「久しぶりに花鳥風月を感じた」という。
お笑い番組も避け、自身がコンビで出ていた麒麟・川島明がメインMCの朝の情報生番組「ラヴィット!」(TBS系)、永野との深夜レギュラー「ひっかかりニーチェ」(テレビ朝日系)もスルー。しかし、ニューヨークのYouTube番組で東京NSC(吉本のタレント養成所)20期の問題をトークする「アトムレイジ」シリーズはチェック。さらに、5月17日に生放送された芸歴16年以降の漫才コンビによる「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」(フジテレビ系)には目を光らせた。“元先輩”となった吉本芸人を「吉本さん」と他人行儀で呼びつつ、得意の漫才考察・分析で“くるま節”を炸裂させた。
騒動直後には自宅付近にメディアと思しき張り込み記者がいたため、食材を調達する以外はほとんど外出しなかったという。その真実を確認すべく、週刊誌のフリー記者を直撃した。
「確かに、くるまさんが引っ越したばかりのマンションを張り込んでいました(苦笑)。活動休止直後は他社の記者、黒塗りの社用車がマンション付近で張っていまして、近影を出し抜いて撮ろうと必死になっていましたが、今はもう“忘れられた存在”になっています。オンカジ関与が明らかになる直前に『NEWSポストセブン』さんが、既婚経験がある一般女性との交際をスクープしましたが、そこ以外は全社不発で終わったんじゃないですか」
くるまはすでに、無所属の芸人。個人事務所設立やマネージャー確保ほか、単独で仕事を続けられる環境は整っていないが、立てるステージがあれば上がる意欲は失っていない。ソロではSNSが新規オファーの窓口になりそうだが、コンビで続けているYouTubeにコラボ企画の依頼が多い。昨年11月に上梓した「M-1グランプリ」と漫才を考え尽くすエッセイ「漫才過剰考察」は、発売から3週間で5万部を売り上げる好調ぶり。唯一のM-1の2冠達成キングとして、懐の心配は不要のようだ。
(北村ともこ)