「プニョ肉よオサラバ」と題し、自身のYouTubeチャンネル「腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】」(5月20日付)で、お腹痩せのメソッドを紹介するのは理学療法士YouTuberの山内義弘氏。
“ある筋肉を覚醒させると痩せホルモンがドバドバ出る”というのだが、その筋肉は「前鋸筋」だという。前鋸筋とは、肋骨から肩甲骨の内側へと繋がっている筋肉で、肩甲骨を動かしたり固定したりする働きがある。この前鋸筋をきちんと動かすことこそ、お腹の“プニョ肉”対策に重要だというのだ。
ちょっと待て。同チャンネルの5月2日付動画では、お腹の脂肪を減らすためには、腹側部のインナーマッスルである「腹横筋」を働かせることだと解説していたはず…。それを踏まえて山内氏はこう説明した。
「腹横筋って、前鋸筋が働かないと思い通りに動かないんですよ。前鋸筋が働くと収縮力が腹横筋に連動して、プニョ肉が剝がれていくというわけなんです」
何やら、お腹痩せの“黒幕”のようにも思える前鋸筋だが、ここを活性化するためにもってこいのエクササイズがあると山内氏は言う。それが「猫ジャンプ」だ。
まずは膝立ちでよつんばいになり、両肘を伸ばし左右の肩甲骨を寄せる。その体勢から今度は背中を猫のようにまるめていき、膝は着いたまま手のひらでジャンプするように地面を押し撥ねて着地する。これを10回繰り返すのだそうだ。動きは山内氏の動画で確認してほしい。
前述した5月2日付の動画では腹横筋を活性化させるエクササイズとして「トカゲ運動」というものが紹介された。うつ伏せになって両手を上に伸ばし、右肘と右膝をズルズルと近づけて脇腹のあたりでくっつけて静止。これを左右繰り返す。「猫ジャンプ」と「トカゲ運動」を組み合わせれば、より効果的にプニョ肉を撃退できそうだ。
腹筋運動といえば、仰向けに寝て上体を起こす動きを想像するが、山内氏によればこれこそ「腰痛め体操」だと注意を促す。「仰向け」ではなく「うつ伏せ」での運動がお腹痩せに効果的だとは、まさにコペルニクス的転回である。
(所ひで/YouTubeライター)