2月14日から開催される「フィギュアスケート四大陸選手権2017」。男子シングルは羽生結弦選手優位の展開と目されているが、ここにきて、ライバルとしてアメリカのネイサン・チェン選手の名前が取り沙汰されている。まだ17歳という若さで、羽生選手に迫るその実力とは?
「ネイサン・チェン選手は、シニアデビュー1年目の選手ですが、今季、GPファイナルで銀メダルを取り、さらに国内大会のため公認にはならないのですが、1月の全米選手権で4回転を5本跳び、318.47点を叩き出して優勝しています。米国は、彼なら平昌五輪で金メダルも狙えるとフィーバーが起きているほどです。とはいえ、ジャンプは素晴らしいですが表現力や技の洗練度など、まだまだ羽生選手の敵ではありません。4回転も決して独壇場ではなく、宇野昌磨選手も1月に行われたアイスショーのフリープログラムで、8つあるジャンプのうち4回転を3種類6本跳んでいます。羽生選手としのぎを削ってきたカナダのパトリック・チャン選手も四回転の種類を増やして臨んできます。つまり、ネイサン・チェン選手1人が羽生選手のライバルということではないのです」(スポーツライター)
もちろん、羽生選手も全日本選手権欠場の悔しい思いを抱えての出場。おいそれと王者の座を譲るつもりはない。それぞれの演技が完成に近づくシーズン後半ということもあり、ハイレベルな戦いでスケートファンを喜ばせてくれることだろう。
(芝公子)