不運続きのAぇ!group、実写版「おそ松さん」でファンが期待する「Snow Man式シンデレラストーリー」
5人組グループ・Aぇ!groupと関西ジュニアの西村拓哉が、2026年新春に公開予定の映画「おそ松さん」で主演を務めることが決定した。この作品が、彼らにとってブレイクのきっかけとなるのか注目されている。
「おそ松さん」は赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」をベースに、2015年に放送されたテレビアニメ。原作の6つ子たちが大人になった姿を描いており、働かず、恋愛もままならない“ダメな大人”として描かれるコメディ作品である。そのぶっ飛んだ世界観とブラックユーモアは話題を呼び、アニメファンを中心にカルト的な人気を集めた。
そして2022年には、Snow Man主演で実写映画化。9人組である彼らの人数に合わせ、原作には登場しない3人のオリジナルキャラクターを投入したことが、当初は原作ファンの反発を招いた。しかし、フタを開けてみれば興行収入16.7億円を記録する大ヒット。主題歌「ブラザービート」も音楽チャートを席巻し、Snow Manにとって代表曲のひとつとなった。
「“原作潰し”とまで言われましたが、結果的にはファンも納得の仕上がりとなり、映画としても評価されました。何よりSnow Manが“国民的グループ”に押し上げられるきっかけとなりました」(芸能関係者)
そんな前作の“続編”ともいえる今回の「おそ松さん」実写化には、当然ながら大きな期待とプレッシャーがかかる。Aぇ!groupにとっては、デビュー後初の全国規模映画主演という大きなチャンスだ。
「Snow Manで続編を見たかったという声もある中で、あえてAぇ!groupが抜擢されたのは、それだけ期待が大きいという証。ファンだけでなく、本人たちや制作陣も“ここで飛躍したい”という気持ちは強いはず」(前出・芸能関係者)
Aぇ!groupは昨年に満を持してCDデビューを果たしたが、そこに至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。本来であれば2023年中にデビューする予定とされていたが、創業者の性加害問題など、旧ジャニーズ事務所の混乱が影響して延期に。さらに、メンバーのひとりである福本大晴がデビュー直前にコンプライアンス違反で脱退するなど、不運が重なった。
「グループとしての実力や魅力は十分にあるのに、どうも運が味方しない。それがAぇ!groupの現状です。大阪・関西万博でも目立てず、地元・関西出身のグループとして推されるタイミングを逃してしまった感もありますが、この映画が成功すれば、彼らは一気に全国区の人気グループになれる可能性を秘めている。Snow Manのように映画と音楽の両面でブレイクする流れを作れるかがカギになるでしょう」(前出・芸能関係者)
ネット上でも「これで大ブレイク間違いない!」「スノからAぇへ受け継がれていくのは特別で誇らしい」と、ファンからの歓喜の声が聞かれる。Aぇ!groupにとっては単なる主演作品ではなく、未来を左右する“勝負作”となりそうだ。
