元TOKIO長瀬智也「国分太一問題を“黙して語らず”」に見る「勝ち逃げ」の美学!
元TOKIOのメンバーでミュージシャンの長瀬智也が7月6日、静岡・富士スピードウェイで開催された二輪のロードレースで2位の好成績を残して、表彰台に立った。驚くのは、この吉報を民放の情報番組やスポーツ新聞が報じたことだ。メディアの狙いは、元メンバーとなった国分太一のコンプライアンス違反による芸能活動の無期自粛と、グループの“廃業”について聞くためだ。
この件に関しては、「株式会社TOKIO」の元代表でグループの元リーダーだった城島茂は、レギュラーを務めるラジオ番組「アッパレやってまーす!」(MBSラジオ)で、2週にわたって触れなかった。松岡昌宏は6月27日、主演舞台の劇場周りに集まった報道陣のために、およそ20分間にわたって本音を述べた。
松岡が見せた男気によって、騒動は落着したと思われたが、7月に入って長瀬が公の場に姿を現すとあって、再びメディアが動いた。長瀬はグループ時代、最年少にしてモデル経験もあったほどの長身(182cm)。正統派のイケメンで、グッズ売り上げはぶっちぎりだった。
2021年3月でTOKIOを脱退し、ジャニーズ事務所(当時)を退所してからは、インスタグラムでロードレース、バンド、釣りに興じる現状報告を怠らなかったが、肉声を届けることは稀少。タレント生活最後の連ドラ主演となった「俺の家の話」(TBS系)で共演した縁から、今年2月に長州力のYouTubeに出演。常連店のステーキ店「リベラ」で武藤敬司、世界最大のプロレス団体・WWEのスターである中邑真輔と大好きなプロレストークに花を咲かせた。引退後、40分を超える長尺で番組に出演するのは貴重とあって、125万回の高い再生回数となった。
富士スピードウェイでは、TOKIOにまつわる質問が出た場合は囲み取材を中断する旨が事前に告知されていたため、質問が飛んでも、「TOKIOのことに関してはオレから言うことではない。他の人のことはあまり言いたくない」と語るのみだった。それでも、長瀬はあらぬ理由で好感度が上がっているという。
「本音や近況を唯一知ることができるインスタグラムです。国分さんの騒動直後に、24冨時間で消えるストーリーズで、『ヤラセだらけの世界に疲れたらレースをおすすめします。そのかわりヤラセだらけの世界に戻れなくなります。ご注意ください。ナガセ』と残したことが、元仲間へ送る発信可能なギリギリのメッセージと受け取れたのです。多くを語らないけど、元メンバーを慮った言葉に男を上げたと見る向きがありました」
元メンバーの山口達也氏は女性スキャンダルで芸能界を干されたが、長瀬はみずからの意思で趣味に軸足を置く生活に切り替えた。そのブレない生き様も、“勝ち逃げ引退”に拍車をかけた。期せずして、国分によって長瀬がフィーチャーされた。
(北村ともこ)
