【ほろよいビジホ泊】ケンコバ冠番組の「激シブ中身」は女性も活用できる!
BS放送のバラエティ番組が面白いと評判だ。6月5日には、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で「BS大戦争芸人」が放送され、バナナマンの日村勇紀や博多華丸・大吉など、BSで冠番組を持つ芸人が出演。BSならではの魅力を語り、改めて各番組が注目されるようになったが、中でも、ジワジワ人気上昇中なのが、お笑いタレント・ケンドーコバヤシの冠番組「ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版」(BS朝日)だ。
この番組は「ビジホ」、いわゆるビジネスホテルが大好きなケンコバが、全国のビジホを訪ねホテルの魅力を紹介しつつ、周辺の気になる飲み屋を1軒紹介。BSならではの「ゆったりした街ブラ」もあり、2023年からスタート。その面白さが密かに話題となり、さる6月26日放送回では「アメトーーク!」MCの蛍原徹をゲストに迎えコラボも実現して、2人で東京・上野のビジホとグルメを紹介している。
同番組の魅力は何と言っても登場するビジホや飲み屋の値段設定のリーズナブルさで、宿泊先のビジホの料金はほぼ1万円前後。食レポする飲み屋も大衆的な値段設定で、視聴者は明日にでも気軽に実践できるチョイスとなっているのだ。
視聴者のニーズに応えるべくケンコバは、ビジホ入室の際にはアメニティをはじめ細部まで紹介。トイレの温水洗浄便座の水圧まで徹底チェックし、宿泊の参考になる以上に、つい紹介したビジホに行ってみたくなる構成になっている。
番組後半で、基本的に1店舗、周辺の飲み屋を紹介するが、その店やつまみの選択が常に渋いのも魅力だ。たとえば鹿児島県霧島市に宿泊した際は、焼酎に合わせ「自家製さつまあげ」「きびなごの刺身」「鯛のびんた焼き」「たまねぎのガネ」と、とにかくケンコバが食べたいものだけを注文。横浜市を訪れた際は、老舗酒場「豚の味珍」で、ヤカンから注がれる焼酎を飲むなど民放では考えにくい、全くの“映えなさ”だが、どれもこれもおいしそう。しかも安い店を選ぶので最終的にお会計は1万円以下に収まっている。
こんなふうに視聴者を強烈にビジホ旅に誘う同番組はケンコバが主人公だけに、男くさい雰囲気が漂っていることは間違いない。が、実は、ぜひ女性にも見てほしい。番組公式Xでは女性ADが宿泊したビジホの朝食を紹介するコーナーもあり、女性視聴者向けの取り組みも行っているのだ。
女性の一人旅というと、おしゃれなホテルに宿泊し、ちょっと贅沢な食事…というのが定番だが、週末にビジホに宿泊、周辺飲食店で一杯という同番組の推奨スタイルは、女性でも十分に楽しめる旅のプラン。コロナ禍以降は「ソロ活女子」がドラマでも描かれるように、女性もお一人様で気軽に旅を楽しむのがブーム。ソロ活をリーズナブルに体験できる同番組はTVerでも視聴できる。男女双方におすすめだ。
(渡邊伸明)
