夏場にイヤホンを使うと耳ムレで不快に……対処法を医師が伝授!
屋外や個室以外の場所で音楽や英会話などのレッスンを聴いたり動画鑑賞したりするときに欠かせないイヤホンですが、こう暑い日が続くと耳の奥が蒸れて不快な思いをすることはありませんか?
NTTソノリティが全国の男女500名を対象に実施した調査によれば、夏のイヤホン・ヘッドホン利用率は87.4%で、イヤホン・ヘッドホンで「ムズムズする」という不快感を覚えたことがある人は51.1%だったそうです。また82.9%の人がその対策をしておらず、「どんな対策をすればよいか分からない」「我慢している」という人が多いという現状でした。
この調査結果をふまえ、同社が開催したセミナーでは「そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院」院長の内尾紀彦医師が登壇し、外耳トラブルや予防法について解説しました。詳しくみていきましょう。
■高温多湿の気候では耳ムレと耳カビに要注意!
内尾医師によれば、「近年は高温多湿による耳ムレと耳カビが問題になっている」そうです。とくに、耳にカビが生える「耳カビ」が増加傾向にあるといいます。そして、その耳カビや耳ムレの主な原因は次の3つなんだとか。
●イヤホン・ヘッドホンの長時間利用
●耳掃除のやり過ぎ
●高温多湿な環境
耳ムレや耳カビによる代表的な病気に外耳炎があります。外耳炎は耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」と呼ばれる部分の皮膚が細菌や真菌(カビ)に感染して炎症を起こし、かゆみ、痛み、耳だれなどの症状をきたします。
このような耳のトラブルを放置すると、耳にカビが生える外耳道真菌症、慢性化、聴力低下、重篤な合併症などにつながることもあるそうです。ヘッドホンやイヤホンを密閉された状態で長時間使用すると、耳カビのリスクが高まるそうなので注意したいですね。
■耳の不快感はどう対処いればいいの?
●耳を清潔に保って乾燥させる
汗をかいた後や入浴後は、タオルで耳の入り口や耳介を優しく拭き取りましょう。不快感がある場合は、ドライヤーの「冷風」を30cm以上離して使用し、ごく短時間で乾燥させます。温風や長時間の使用は、やけどや皮膚を傷めるので注意しましょう。
●耳かきは控えめにする
耳かきは控えめにするのがよいそうです。本来、耳の健康にいいのは耳掃除をしないことで、耳垢は古い皮膚で自然に排出されるそうですよ。
●イヤホンの使い方とケアを意識する
イヤホンを利用するときは、高温多湿環境や長時間使用を避け、イヤホンのケアをして清潔を保つことが大事です。耳を塞がないイヤホンなら、通気性のよいオープンイヤー型がオススメなんだとか。
例えば、NTTソノリティの技術が搭載されている耳をふさがないオープンイヤーイヤホン「耳スピ」は4種がラインアップされていて、耳穴に入れないので清潔に保ちやすいそう。こうしたものを活用して対策するのも一案ですね。加えて、イヤホンなのにまるでスピーカーのような開放感と臨場感のあるサウンドが楽しめるというから、イヤホン利用の質も上がるかもしれませんね。
いかがでしたか? この夏は耳ムレの不快感は放置せず、快適な使用を心がけてくださいね。
