奈緒が明かした、普段は赤いTシャツも着る脚本家・野島伸司の「主役を張れる華のある演技の指導」と「配慮」
7月17日放送の「あさイチ」(NHK)の人気コーナー「プレミアムトーク」に出演した奈緒が、恩師である脚本家として有名な野島伸司氏の素顔を明かし話題になっているようだ。
奈緒は高校1年生の時に地元・福岡でスカウトされてモデル事務所に所属。17歳からローカルテレビ番組の1分間コーナーを担当し、レポーターを務めるなどしていたが「お芝居がしたい」と、20歳で単身上京。21歳の時に1991年放送「101回目のプロポーズ」(フジテレビ系)、93年放送「高校教師」(TBS系)、95年放送「未成年」(TBS系)などの脚本家で知られる野島氏が総合監修を務める俳優養成スクール「ポーラスター東京アカデミー」の第1期生となったという。
野島氏がVTR出演して奈緒について語ったのだが、ほとんどテレビ番組に出演しない野島氏が、黒い半袖Tシャツに黒い7分丈パンツをはいて「話す姿」は非常に珍しく、番組MCを務める博多大吉が「動く野島伸司さん初めて見た!」「意外と腕が太い!」などと驚いたり、博多華丸が「(野島氏といえば)モノクロで止まってる(動画じゃない)イメージ」などと率直な感想を口にすると、奈緒は「真っ赤なTシャツとかお召しになるんですよ」と普段の野島氏について明かす一幕もあった。
野島氏は、奈緒の演技は最初から「完成されていた」といい、「うますぎるので、バイプレーヤー的なお芝居になりやすい。もっとこう…主役のオーラというか、華の部分を…ちょっと抽象的で『何言ってんの?』って感じかも…だったかもしれないですけど、そういうことは折に触れて言った記憶はありますね」と述懐。さらに「演者としての能力、作る側のクリエイティブな資質、プロデュース的な能力」の3つを兼ね備えている珍しいタイプと絶賛した。しかし「今は矯正されたかもしれないけれど、子どもっぽい部分は出会った頃はありましたよね、ぶんむくれたり。それがかわいいというか面白かったので、そういう部分はずっと持っていて欲しいなと思いますね」と恩師でありながら父親のような温かさを感じるコメントをした。
当時、野島氏から言われた「もし、自分が手を差し伸べることがあれば、奈緒は自分を呪ってほしい」という言葉の意味がよくわからなかったそうだが、現在はよくわかるし、大切にしている言葉だと奈緒は明かした。また、なぜこのような言葉を奈緒に言ったのかを野島氏に確認すると、「(僕が)なんとかしようとしたりすると、七光り的に言われちゃって(奈緒が)損する部分が大きいんで、本人にチカラがあると思ったら、あんまりそういうのはやらないほうが全然いいと思うんで」と説明したことで、奈緒に対する深い配慮を感じずにはいられなかった。
自身について語りながら、野島氏の素顔をあぶり出した奈緒は、タダモノではないだろう。
(津島修子)
