【あんぱん】のぶと嵩の“恋成就”で視聴者離れの危機!モヤモヤの源と後半戦に潜む不安要素
女優の今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」が、転換期を迎えている。先週放送された第17週では、ヒロイン・のぶに幼なじみの柳井嵩(北村匠海)が想いを告白。のぶが「嵩の二倍、嵩のこと好き」と応え、ついに恋が実った。
嵩が長く片想いしていただけに、SNSには「朝ドラ史上最高の告白」「キュン死した」「泣ける」など祝福の声が相次いだ。その盛り上がりのまま、7月28日から始まった第18週「ふたりしてあるく 今がしあわせ」では、恋人同士になったのぶと嵩の様子が描かれている。
そんな「あんぱん」だが、第18週では松嶋菜々子が演じる嵩の母・登美子が再登場。登美子は思ったことをすぐ口にする自由人で、のぶと対立しそうな雰囲気を漂わせている。「登美子の登場で、今後のストーリーがおもしろくなりそうだ」と、朝ドラマニアのスポーツ紙記者が語る。
「登美子は、これまで事あるごとに嵩を苦しめてきた母親で悪女に描かれている。しかし、嵩が戦争で出征する際には、周囲に“非国民”と罵られながらも、『何をしてもいいから!生きて帰ってきなさい!』と叫び、初めて母親らしい一面を見せた。久しぶりに登場した登美子は良い人になっている可能性もあり、嵩と今後どんな関係性を築くの見どころです。また、嵩の恋人になったのぶとの間で、どんな女の争いが繰り広げられるのかにも注目です」
後半戦に突入してから、物語のおもしろさが増し、盛り上がりを見せる「あんぱん」。しかし一方で、SNSには批判的なコメントも目立つようになっている。今回ののぶと嵩が結ばれた展開に対して、
「やっと結ばれた~。でもなんかもやもや」
「あんぱんを見続けてきたけど、のぶの魅力がマジでわからん」
「朝ドラ史上、1番きゅんきゅんしない恋愛だった」
といった冷めた意見も。恋人同士となり、今後は結婚を控えている2人に対し、視聴者の熱が冷める可能性があると、前出の記者は分析する。
「2人の恋がなかなか成就しないもどかしさがよかったという視聴者は意外に多いんです。のちに、のぶと嵩が結婚することが分かっていても、どこか微妙な距離感の2人が良いというんですね。また、主人公ののぶが男勝りな性格で、そこが苦手という視聴者も少なくない。のぶと嵩が結ばれたことで、離脱してしまう視聴者が出る可能性がありますね」
視聴率は放送当初より上昇しているものの、最近はやや停滞傾向にある「あんぱん」。のぶと嵩が結ばれたことが吉と出るか凶と出るか、今後の放送に注目したい。
(渡邊伸明)
