二宮和也主演映画「8番出口」は究極の高コスパ映画になる!?“収益率”では「国宝」超え説も
嵐の二宮和也が主演を務める映画「8番出口」が、好調な興行収入を叩き出している。8月29日から全国407館(IMAXを含む)で公開された同作は、公開から3日間の興収が9億5391万900円を記録。観客動員数は67万1840人となり、2025年公開の実写映画で1位を獲得した。ちなみに超ヒット作の吉沢亮主演映画「国宝」でも、6月6日公開から3日間の興収は3億4608万1800円で観客動員数24万5358人だ。
人気ゲームを実写化した「8番出口」だが、4つのルールをもとに地下通路内で起きる異変を主人公が見つけるという内容。二宮は「迷う男」を担当し、他の主な出演者は日曜劇場「VIVANT」(TBS系)でバルカ共和国外務大臣・ワニズ役を演じて一躍有名になった河内大和と、小松菜奈、少年役の浅沼成、花瀬琴音の5人。他にもサプライズゲストが登場するが、95分間の中でメインで出演するのは二宮と、二宮が時々地下通路で出くわす河内の2人だけだ。豪華キャストの超大作ではないにもかかわらず異例の大ヒットなのはなぜなのか。
「もともと、原作ゲームが全世界で累計140万本以上も売れていて、ファンが多いのが大きな要因です。また、大のゲーム好きでも知られる二宮のファンも多いことが相乗効果を生み、初速で良い結果が出たのでしょう。映画を見た観客がSNSやレビューサイトで賛否両論の意見を数多く書き込んで大きな話題を生んでいる。ファンの中にはもう一度見たいという声も多く、最終的な興収は50億円を超えそうだとも言われています」(スポーツ紙記者)
では、このままいけば現在、公開77日間で興収が110億1000万円を突破し、歴代日本映画実写として第2位に躍り出ている「国宝」を超える可能性もあるのか。ある映画関係者によると、「さすがにそれはないと思いますが、興行収入を制作費で割ったコンテンツ制作費回収率、言ってみれば“収益率”では『8番出口』に軍配が上がるのでは」というのだ。
「何しろ『8番出口』は、出演者が少なく、高額なギャラを払ったのは二宮くらい。撮影場所も9割が地下通路なので、制作費が安く低予算で作られている。その分、脚本でカバーして観客が飽きない作りに仕上げられています。一方で『国宝』は豪華な俳優陣ときらびやかなセットを用意し、制作費は12億円だとされています。『8番出口』は公表されていませんが、1億円程度だという情報もあり、50億円の興行収入があれば50倍近い収益率になる。国宝は10倍ほどですから、率でいえば『8番出口』が勝るというんです」(前出・映画関係者)
ヒットしやすいアニメ映画と違い、予算をかけてもコケることがしばしばな実写映画。ある意味、低予算ながらこだわりの作りでヒットを生み出した「8番出口」の快進撃はどこまで続くか。
(渡邊伸明)
