【19番目のカルテ】松本潤“徳重”の「患者を最後まで見届けたい」固い意志を証明した「見事な演出」
嵐の松本潤が主演を務める日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)が9月7日に最終回を迎え、平均視聴率は前回の7.9%から3.1ポイントもアップした11.0%で最後まで今期ドラマのトップを走り切った。
前話で徳重晃(松本)の師匠・赤池登(田中泯)が、突然倒れた。バッド・キアリ症候群と診断した徳重は、赤池の肝臓は機能不全となっており、余命1カ月を回避するためには移植以外にないと判断。さまざまな手続きを経て徳重自身がドナーになることを提案するのだが、赤池は頑なに拒否する。患者の話をよく聞き「人を診る医師」を旨としてきた徳重に対し、赤池は無言を貫く。そんな赤池の心を開かせたのは、徳重と同じ「総合診療科」の滝野みずき(小芝風花)だった。
徳重と赤池の生体肝移植に向け、魚虎総合病院の東郷康二郎(新田真剣佑)、茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)らは、結束して手術に備えるのだった。
「最終回には、これまで徳重が診てきた線維筋痛症の黒岩百々(仲里依紗)、心筋梗塞の横吹順一(六平直政)、弟のヤングケアラーとして心を病んでいた岡崎拓(杉田雷麟)が再登場し、徳重の“患者を最後まで見届けたい”という固い意志を見事に証明しました。今作は最終回を前に、滝野の同期の内科医・鹿山慶太を演じていた清水尋也の逮捕がありましたが、その部分はすべてカットされていました。視聴者は、編集作業をやり直したスタッフを労うとともに『素晴らしいドラマを制作してくれたTBSドラマ制作スタッフ、俳優の皆様には感謝しかない』『最後の最後まで感動して泣けました』『松潤の演技力凄い。軟らかい顔の表情で気持ちを視聴者に伝える力に驚きました』『素晴らしいドラマありがとうございました。続編期待しております』など、大いに納得した最終回となったようです」(テレビ誌ライター)
それにしても、内科医・鹿山が全く登場しなくてもまるで違和感がなかった。こちらも制作スタッフの見事な腕前だったと言えそうだ。
