明石家さんまら“芸人オールスターズ”が大阪・関西万博で大スベり!在版芸能記者が明かす“惨敗”の3大原因
明石家さんまが地元・関西で“大スベリ”という辛酸をなめた。
“事件”が起こったのは、開催中の大阪・関西万博。9月7日、万博最大級のイベントスペースで最大収容1万6000人の「EXPOアリーナ・Matsuri」でおこなわれた音楽と笑いのフェス「さんまPEACEFUL PARK 2025 @大阪・関西万博」だ。
奈良県出身のさんまの凱旋とあって、事前予約で完売の盛況。出演者は浅田美代子、ジミー大西、ナインティナイン・岡村隆史、次長課長、EXITといった“さんまファミリー”。姉妹漫才師で“関西の視聴率女王”の「海原やすよ ともこも」花を添えた。アーティストで和田アキ子、MISIA、ビビアン・スー、Little Glee Monster、Rockon Social Clubらを招いて、幅広いメンバーがそろった。
会場のMatsuriはフルフラットエリアで、日陰なし。夏フェス慣れしているアーティストにとっては、夏の恒例ステージにすぎないが、今年は災害級の酷暑続き。開始時刻の午後4時の段階で、お疲れモードのファンがチラホラいた。
そんな劣悪な環境下で芸人オールスターズが連打したつかみギャグの数々が、ものの見事に薄いリアクションだったのだ。「よーい、スタート!」ならぬ、「よーい、スカート! めくれちゃイヤ~ン」から不調だった。続く、「よーい、スカーフ! なびいちゃイヤ~ン、水木一郎、ゼーット!」。トドメで、事前にうどんを仕込んでおいた岡村が「よーい、うどん!」と放つと、墓穴を掘る格好になった。
激暑と冷や汗が混じって、芸人勢のイヤな汗が止まらず。観客の心をつかめないまま、芸人の2ブロック目に突入した。物を使う「ものボケ」のパートだったが、岡村さえも“負傷”する始末。芸人一同は落胆するほかになかった。当日取材した在阪の芸能記者が振り返る。
「そもそも、天井がない夏フェスで芸人の話術は不利なんです。そのうえで、BSを通じて世界で配信されている『NHK紅白歌合戦』の紅組のトリを6年連続も務めているグローバルアーティストのMISIAさんが来阪するとなれば、インバウンドが多い客の目的が紅白歌手となってしかるべき。さらに、Rockon Social Clubは元男闘呼組の成田昭次、高橋和也、岡本健一、前田耕陽に寺岡呼人と青山英樹を加えたバンド。フェスとなれば知名度が高い歌手、ロックバンドが強く、関西芸人は地元でもその足元にも及ばないことを皮肉にも立証しました」
紅白歌手の前では、さすがの“お笑いモンスター”も成す術なし。さんまは、芸歴50年、古希(70歳)にして、新たな学びを経験した。
(北村ともこ)
