小泉進次郎、陣営の「ステマ投稿」問題で急増する「テレビ局もステマに加担している」主張の根拠
10月4日に投開票を控えた自民党総裁選。世論調査で有力候補と目されている小泉進次郎農水相に大ダメージ必至の報道が飛び出した。9月25日発売の「週刊文春」は『小泉進次郎「卑劣ステマ」を暴く!』と題した記事で、小泉陣営の広報を担当する牧島かれん元デジタル相の事務所から支援者に対し、動画配信サイトで「ヤラセコメント」をするようメールが送られていたと報じたのだ。
このメールでは「ようやく真打ち登場!」「去年より渋みが増したか」「期待感しかないでしょ」といった小泉氏を称賛する“コメント例”を24パターンも列挙。中には「ビジネスエセ保守に負けるな」などの他候補を貶めたとしか思えないようなものもあり、YouTubeではなくニコニコ動画で書いてほしいとの詳細な指示もあったという。ステマ報道を受け、翌26日には小泉氏が会見で謝罪。事実関係を認めたのだった。
こうしてSNS上では小泉氏について「出馬を撤回すべき」との声が殺到しているのだが、テレビ業界についても厳しい指摘が。キー局関係者は「小泉氏の『ステマ問題』以来、ネット上では『テレビ局もステマに加担している』との主張が急増しているんです」と語る。
問題視されているのは、小泉氏の兄である俳優・小泉孝太郎の大量露出だ。
「今、孝太郎はバラエティで引っ張りだこ。自民党総裁選まっただなかの9月24日と10月1日には2時間特番『小泉孝太郎&ムロツヨシ 自由気ままに2人旅』(フジテレビ系)が2週連続で放送され、ここでムロと小泉家の親密エピソードが語られているほか、9月25日の『モニタリング』(TBS系)でも孝太郎が『実は夏目漱石と親戚関係』と明かすなど、結果的に小泉家の宣伝になってしまっている番組は多数ある。当然ながら進次郎氏の陣営から広告費が出ているわけはなく『ステマ』の定義には該当しませんが、こうした批判をテレビ業界は重く受け止めるべきだと思います」(前出・キー局関係者)
孝太郎にとっても悩ましい問題であった。
(塚原真弓)
