「韓国代表とは全く違う」ジーコが「母国を撃破」森保ジャパンを絶賛に「全てはあなたから…」日本サポーターから感謝続々
ブラジルサッカー界のレジェンドで、元日本代表監督でもあるジーコ氏にとっても、サムライブルーによるブラジル撃破には大きな感銘を受けたようだ。
日本代表は10月14日に開催された国際親善試合のブラジル代表戦で、前半を2点のビハインドで折り返すも、後半に怒涛の攻撃を展開。52分から71分までの約20分間で3ゴールを決める大逆転劇を見せ、史上初のブラジル戦勝利を達成した。すると、ブラジルで「白いペレ」と呼ばれ、1994年にJリーグ・鹿島アントラーズで現役を引退したジーコ氏が同国メディア「Correio Braziliense」の取材に応じ、日本の奮闘を「見事な逆転劇だった。30分足らずで3得点を挙げた」と絶賛した。続けて「どんな試合であれ、あのような敗北を見せてしまえば、注意が必要になる。サッカーでは常に油断が禁物だ。日本にとってこの試合の勝利は必然であり、彼らは素晴らしいチームだった。(直前にブラジルが5-0で勝利した)韓国代表とは全く違う。今の日本代表はとても競争力が高く、今回の勝利は彼らの真価が試されるものだっただろうね」とコメント。アジアのライバル国である韓国の存在を引き合いに出しながら、かつて指揮した日本の成長を語っている。
「ジーコはまだJリーグが開幕する前の住友金属時代から日本でサッカーの魅力を伝え続け、99年に古巣のアントラーズで監督を務めた後、2002年から2006年まで日本代表監督を任されました。特にアントラーズへの加入は、アルシンドやサントス、レオナルド、ジョルジーニョ、モーゼル、マジーニョなど、他のブラジルのスター選手獲得につながり、“ジーコイズム”が継承されることに。また、00年にはジーコとブラジル代表で『黄金のカルテット』を組んだトニーニョ・セレーゾがアントラーズの監督に就任するという、サプライズ人事も実現。これらは後のアントラーズ黄金期の起源で、アントラーズ出身で現代表のMF佐野海舟やFW上田綺世らのブラジル戦での活躍にもつながっています。日本人からすると、史上初のブラジル撃破を最も伝えたいレジェンドスターこそ、ジーコなのではないでしょうか。今回の絶賛コメントに対し、日本のサポーターからも『全てはあなたから始まってますよ』『それもこれもジーコのおかげです。あんな時代のサッカー不毛の地に来てくれたことは感謝してもしきれない。日本代表監督まで引き受けてくださった。ジーコの功績は日本サッカー界の宝』などの声が寄せられています」(スポーツライター)
ジーコ氏の「日本上陸」から34年。今のサムライブルーは着実に世界を脅かすチームに成長したと言えるだろう。
(木村慎吾)=文中一部敬称略=
