「このあと急ブレーキがかかります」小田急線で母子を救った大学生、島田秀平が語る“戦慄の正体”
タレントで手相占い師の島田秀平が、YouTubeチャンネル「島田秀平のお開運巡り」を10月21日付で更新。チャンネル登録者数90.5万人を誇る別チャンネル「島田秀平のお怪談巡り」に寄せられた“不思議な体験談”を紹介したところ、視聴者から「とても素敵なお話でした」「興味深い話」といったコメントが相次いだ。
「ある20代の男性会社員の方が小田急線で体験した話なんです…」島田が語った内容を要約すると、こうだ。
新宿駅からの帰路、混雑する時間帯のため、男性は1本電車を見送ることにした。待機列の先頭に立ち、次の列車の席に座ったところ、斜め前に3歳ぐらいの男の子を抱きかかえた母親が立っていた。
せっかく確保した席を譲るべきか逡巡していると、数席離れた場所に座っていた男子大学生が「どうぞ座ってください」と声をかけたという。母親は恐縮して遠慮するが、大学生はなおも譲ろうと「座ってください。皆さんも空けてください」と立っている乗客に呼びかけた。それでも遠慮する母親に、大学生はこう言った。
「いや、このあと電車は急ブレーキがかかるんです。その時あなたは無事ですけど、お子さんは無事ではすまないんです。だから席に座ってください」
その言葉に押されて母親が席に座り、大学生が吊革をつかんだ直後に急ブレーキが! 大学生は左手の手のひらを見てニコっと笑い、次の駅で降りていったという。
この大学生は何者だったのか。島田は、こう推測する。
「この大学生って、スヤスヤ寝て抱っこされてた男の子本人なんじゃないかなって思ったんですよ。未来から自分の危機を救いに来たんじゃないのかな。左手を見てニコってしたのは、もしかすると自分の手相を見てたんじゃないのかな。切れかかっていた生命線が濃くなって、ミッションクリアみたいな…」
奇しくも、現在公開中の映画「8番出口」は、混雑した電車内で泣き止まない赤子を抱えた母親に、中年男性が「うるさいんだよ」と怒鳴る場面を二宮和也演じる主人公が見て見ぬふりするところから物語が動き出す。迷う男の心理を描いたその作品とも、不思議な共鳴を感じさせるエピソードだ。
さまざまな人が乗り合わせる電車には、時に“説明のつかない物語”が潜んでいるのかもしれない。
(所ひで/YouTubeライター)
