堺雅人、杏、ヤマザキマリが歴史学者・磯田道史氏のもとに集う「磯田会」と「舌打ちする側、される側」について
10月31日放送の「あさイチ」(NHK)人気コーナー「プレミアムトーク」に生出演した堺雅人が明かした「磯田会」の存在が注目を集めているようだ。
「磯田会」とは、歴史教養番組「英雄たちの選択」(NHK BSプレミアム4KおよびBS)の司会を務め、以前は「サタデーステーション」(テレビ朝日系)で隔週コメンテーターとしても登場していた、日本を代表する歴史学者の磯田道史氏のもと、現在はフランスに移住している杏、マンガ「テルマエ・ロマエ」の作者として知られるヤマザキマリ氏と堺雅人が集まり、歴史を始め、様々なことについて会って話す会のこと。コロナ禍以降は開催されていないそうだが、また集まりたいとVTR出演した磯田氏が声をあげたことで、堺もぜひまた集まりたいと笑顔を見せた。
VTR出演した磯田氏によると、堺は博識で、特に密教について詳しく、磯田氏が知らないことも知っていることがあると説明した。杏も「歴女」として広く知られているし、ヤマザキ氏も世界中の歴史に精通していることで知られている。
堺は磯田氏の話に対し、鎌倉仏教の先駆者である「覚鑁」(※“かくばん”と読むことが一般的だが、この日の放送では磯田氏も堺も”がくはん”と連呼していた)のことを聞いていただけで、密教に詳しいわけではないと謙遜。また、ドラマ共演時に杏が、紙コップに「ヒエログリフ」で自分の名前を書き始めて驚いたと明かしたが、「ヒエログリフ」が古代エジプトで使われていた象形文字のことだとすぐにわかった人はどれだけいただろうか。「ヒエログリフは象形文字のこと」と、会話の中でサラッと説明はしていたが、きちんと聞き取れた人はそこまで多くはなかったように思う。
堺は「お笑いも演技もできる人」や「演技も歌も両方できる人」を見ると「チッ!」と思うと、舌打ちする真似をしていたが、堺は「チッ!」と舌打ちする側ではなく、舌打ちされる側だと思う。
この日の番組冒頭で堺は、2023年に放送され大反響となった堺主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)の続編撮影のため、アゼルバイジャン共和国に行っていたことに触れた。その中で、ロシアや中近東、インド西北部やパキスタン東北部で昔から使われている「サモワール」で紅茶を飲んだと話したのだが、「サモワールとは?」と、MCの博多華丸大吉やアシスタントの鈴木奈穂子アナは“キョトン顔”に。「サモワール」とは現代のやかんのようなもので、湯を沸かす金属製の道具のことだと、堺は軽く説明したが、どれだけの人が「サモワール」をイメージできただろうか。すぐにスマホで調べられる視聴者はまだしも、華大や鈴木アナには、もう少し説明が必要だったのではないかと気の毒になった。自分はたまたま「サモワール」で紅茶を飲んだことがあるので知っていたが、一般的に知られている道具ではないと思うし、番組冒頭から「博識キャラ」をくり出した堺に「チッ!」と、嫉妬にも似た気持ちから舌打ちしてしまった。
博識な役者といえば、鈴木亮平が思い浮かぶのだが、ネット上には同じく鈴木を思い浮かべたことで、「堺と一緒にトーク番組をしてほしい」とする声があがっている。また、もし「磯田会」が復活した暁には、それをNHKで教養番組として放送するか、YouTubeで動画公開するなどしてほしいとする声がかなり多いようだ。
NHKは「磯田会」をTV番組にするため動くだろうか。もしかしたら杏の公式YouTubeチャンネル「anne TOKYO」で動画公開されるかも。
(森山いま)
