主演・草なぎ剛の達者な演技で人気を博しているドラマ「嘘の戦争」(フジテレビ系)。2月14日放送の第6話では仇である市村正親と対峙するシーンが迫力にあふれていると視聴者の喝采を浴びている。そのドラマで意外なキャストが健闘を見せているというのである。テレビ誌のライターがこう驚く。
「まずは水原希子ですね。ドラマが始まった当初は滑舌の悪さが目立ち過ぎていましたが、詐欺師という悪女役が合っているのか、回を追うにつれて表情が良くなっています。第6話では山本美月との間で草なぎを取り合う三角関係になりますが、色恋の絡む展開だとエキゾチックな顔つきが活きてくるようですね」
一方で山本のほうも、父親役の市村に大事にされている末娘という役どころがハマっているのか、物語を邪魔しない堅実な演技をこなしているようだ。テレビ誌のライターが続ける。
「これまでの作品では可愛らしさを強調するあまり、棒演技が悪目立ちするケースも。昨年7月期の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)ではヒロインを務めつつ、タイトル通りに期待ゼロの演技を露呈していたものです。それが今作ではセリフは相変わらず棒読み状態ですが、目の演技はなかなかのもの。元がモデルですし、あまりしゃべらせないのが成功の理由かもしれません」
草なぎや市村に加え、長男役の安田顕など名優ぞろいの本作。緊張感あふれるシーンの連続に他のキャストも自然と身が引き締まり、演技が向上しているのかもしれない。作品を通して役者として成長できれば、最高の出世作として記憶される可能性もありそうだ。
(白根麻子)