世界的に人気のフィギュアスケーター、羽生結弦選手。写真集を出せばベストセラーランキング入り。雑誌の表紙を飾れば予約殺到と、スケートだけでなく出版物の売り上げにも大きく貢献。これまでに2冊リリースされたインタビュー本も驚きの売れ行きを見せた。
「羽生選手は、本の印税をすべて自分のホームグラウンドだったアイスリンク仙台に寄付しています。1冊目の時にはまず600万円の寄付のあったことが発表されていましたが、現在アイスリンク仙台のホームページには2冊それぞれの印税による寄付額が発表されています」(女性誌記者)
印税の全額を寄付といってもこの2冊の場合、インタビューの書き起こしや豊富に掲載されている写真にかかる費用もあるので、一般的に言われる定価の10%というわけにはいかない。それでもその金額は驚きの数字なのだ。
「アイスリンク仙台の発表によると、羽生選手からの印税の寄付は、1冊目の『蒼い炎』で1163万8660円。2冊目の『蒼い炎II』で1367万4115円。トータル2500万円超えの金額です。リンクでは1冊目の寄付で送迎用のバスを購入したそうですが、今回は古いほうの送迎用バスの取り換え、あるいは券売機の取り換えを予定しているそうです」(前出・女性誌記者)
羽生選手はソチ五輪の報奨金のうち300万円を仙台市にも寄付しており、その寄付金は、学校施設の災害復旧や道路整備、基盤整備事業などに活用されているという。
ファンの羽生選手に対する熱い思いが、羽生選手の仙台に対する熱い思いとなって、フィギュアスケートの普及と地元の復興へ役立てられているのだ。
(芝公子)