沢井 ミュージカルの衣装、すごく可愛かったです!
竹中 あれって実はゴツいんです。特に私は“スーパーちびムーン”っていう一段階進化した役で、メタルパーツの付いたカチカチの衣装。腕とかあまり曲がらないし、これじゃ戦えないよって。だからちびうさを演じない時は、バックダンサーとして思う存分踊れるのが楽しかった(笑)。
沢井 衣装といえば、1日限りのライブでステージに立ったことがあって‥‥。
竹中 DVDで観ました!それぞれ戦士カラーのパニエを履いてかわいかった~。
沢井 すごくかわいくて、ドラマでもこれが良かったよねってみんな言ってたんです。ドラマの衣装はもろにレオタードで、周囲は“レオチラ”を期待していたみたいだけど、私たちにしてみれば「なんでパニエが入ってないの?」って。
竹中 レオタードがベースだからか、すごく軽やかな感じでかわいかったですよ。
沢井 軽やかすぎて体の線が目立ちすぎて(笑)。私以外の4人が細くて本当にマンガそのままだったので、私だけ「やせろ!」って言われてました。
竹中 でも主役ですよ! まさに月野うさぎそのものだったじゃないですか。
沢井 うさぎ自身も仲間のことを「かわいい、すごい!」って言うタイプなので、その意味では私に合っていたのかもしれません。
竹中 確かにうさぎって、普通っぽい子が変身すると華麗に化けるっていう設定ですしね。沢井さんはオーディションの時からうさぎ役が希望だったんですか?
沢井 もう最初から「私はうさぎ役をやります!」って言ってました(笑)。最終審査に残った30人くらいが1カ所に集められて、その場で5人の組み合わせをどんどん作っていくやり方だったんです。その時点で北川景子ちゃんはマーズを貫いてましたし、マーキュリー役は後から決まりましたが、泉里香ちゃんを見て「絶対に彼女だ」ってピンときました。
竹中 うさぎ役の沢井さんが他のキャストと出会った時にピンときたっていうのは、原作の展開とリンクしていて夢がありますね。
沢井 竹中さんは、どんなオーディションでした?
竹中 その頃は劇団に入ってたけど、オーディションもそんなに受けてなかったんです。でも同期の子がセーラームーンのCMに合格したってわざわざ自慢しに来て、それがすごく悔しくて、次に来たセーラームーンのオーディションにさっそく応募したんですね。後からそれがミュージカルだって気づいたんですが、舞台は稽古から終演まで半年以上もありますし、しかも私、青森に引っ越すことが決まってたんですよ。
沢井 ええーっ、そのタイミングでお引っ越し!?
竹中 しかもオーディション当日には高熱出すし、フリース着てるし(笑)。絶対落ちるって思ってたんですが、セーラームーン役の大山アンザさんがなぜか私を推してくださって。アンザさんはまさに座長という感じの方で結束感がありました。私には「選んだ責任があるんだからちゃんとしてよ!」って、稽古中は怒られてましたね(苦笑)。
沢井美優:1987年10月23日生まれ 神奈川県出身。13歳で「ラブベリー」(徳間書店)の専属モデルとして芸能界デビュー。03~04年放送の実写版「美少女戦士セーラームーン」で主役を務め、泉里香、北川景子、安座間美優、小松彩夏らと共演。その後、昼ドラのレギュラーなど女優として活躍するほか、「テレビでフランス語」(Eテレ)で生徒役を務めるなど幅広く活動している。(公式ツイッター @sawai_miyuu1023)
竹中夏海:1984年6月10日生まれ。埼玉県出身。小5でミュージカル「美少女戦士セーラームーンスーパーズ 夢戦士・愛・永遠に」に出演。日本女子体育大学・舞踊学専攻を卒業し、09年から担当しているPASSPO☆を皮切りにアイドルの振付師として活躍。アイドルダンスに関する著書も発表している。15年にはセーラームーンミュージカルで主題歌の振り付けを担当した。(公式ツイッター @723takenaka)