人にお願いごとをするという練習を積んだら、今度は意中の男性に甘える技術を使ってみたい。
といっても、まずはどうやって距離を近づけたらよいのか‥‥。職場などでよく会う相手なら、こんな行動がオススメだと高野氏からのアドバイス。
「『最近調子が出なくてへこんでるんだ』『プロジェクトのことを考えすぎて、最近眠れなくって』など、人目の少ないところでちょっと弱音を吐いてみせるのがよいでしょう。きちんとやっているように見えて、実は悩んだり苦しんだりしている、という心の奥底を見せるのです。ふだん仕事のつきあいしかない相手なら、ひとりの女性として意識するようになってくれると思います」
この弱みを見せるという行動なら、メールやSNSでもできそう。相談ごとを持ちかけたり、不安な気持ちをさらっと打ち明けたりすることで、気にしてもらうのだ。
「自著『甘える技術』を書いているときに、編集担当さんにも実験してもらったんです。3人の男性にそれぞれ、仕事の悩みがあるので聞いてもらえませんかとメールしたんですね。すると、3人ともがすぐに返事をくれて、電話をしてきてくれたり、『会いましょう』と時間を空けてくれたり。職場以外の人にもこれは使えますよ」
ただし、メールを使って距離を縮めようとする際には、絶対に気をつけなければならないこともある。
「メールは長くなりすぎないように。ちょっと甘えたらすぐに引く、というバランスを保って、大量に送りつけたりしないこと。やりすぎると男性にとって『重い』『怖い』と感じられる対象になってしまいます」
また、さりげなく頼りながら自然に彼に触れ、ドキッと意識させる方法もあるという。
「ブーツを脱いだり履いたりするとき、片足立ちになりますよね。そのとき、気になる人の肩を『ちょっとつかまらせて』と借りてしまいましょう。人の多いところを歩くとき、『はぐれちゃうといけないから‥‥』とさりげなく彼の服の端を引っ張るのもOK。あと一歩関係が縮まらないという仲なら、これで手をつないでもらえる可能性もありますよ」
甘える技術とは、相手に自分の弱みをさらけ出しながら助けてもらったうえで、感謝や喜びの気持ちをしっかり表現すること。こうして甘えるテクニックをコツコツ身につけて実践していくと、自然に男性は「もっと頼ってくれ」「もっと喜ばせたい」という気になってくるのだ。
「これはDIYと同じですね。自分で組み立ててメンテナンスもしてきた家具と、市販の家具とではどちらが愛着が湧くかというと、DIYですよね。男女の関係もこれと同じで、手をかける数が多い女性ほど、男性は手放したくなくなっていくのです」
何でもひとりでやってしまうよりも、頼れる部分は頼って男性を喜ばせて、どんどん愛着を高めていくのが、甘え上手な女性と心得よう!
高野麗子氏:元NO1キャバクラ嬢・恋愛アドバイザー。現役時代は7000人以上の男性を接客。そこで体得した「長く深く愛される、甘え上手な女性になる方法」をもとに、女性向けの恋愛アドバイスや、キャバクラ嬢向けの売上げアップ&メンタルケアのカウンセリングを行う。著書に「甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法」(WAVE出版)がある。