3月29日に開幕する「フィギュアスケート世界選手権2017」で、日本のエース・宮原知子選手の欠場が発表され、平昌五輪の3枠獲得を心配する声があがっている。
「今季、若手を引っ張る立場のはずの本郷理華選手が不調で期待された成績を残していません。しかもロシア勢が強力で、世界ランキングでみると1位メドベージェワ、2位宮原知子、3位ポゴリラヤ、4位トゥクタミシェワ、6位ラジオノワとロシア勢ばかり。5位にアシュリー・ワグナー、7位に長洲未来(ともにアメリカ)がいて、本郷理華が8位。三原舞依は21位、樋口新葉が22位ですから、世界選手権で各国上位2人の合計ポイント(順位の合計)が13ポイント以内は黄色信号という見方が強いようです」(週刊誌記者)
だが、期待できるデータもある。シーズンのワールドランキングだ。
国際スケート連盟の世界ランキングは3年間の成績で決定されており、今季は調子が悪くても過去の戦績がよければランキングが高くなるため、必ずしも今季の試合を予想するうえで役立つとは限らない。今シーズンの成績がわかるシーズン・ワールドランキングでは、確かに順位はがらりと変わる。こちらのデータでは、三原選手が5位に入っているのだ。
「本郷選手は10位で順位が下がっていますが、樋口新葉も12位につけています。単純に計算すれば、それでも13位には届きませんが、試合の実践経験を積み、シーズンの後半に向けて練習を重ねた選手たちの競技内容はよりよくなっていますから、どうなるかわかりません。若い選手が、追いかける立場でのびのびと演技してくれれば数字以上の成績が残せるかもしれません」(スポーツライター)
ここはぜひ、若い選手の躍動に期待したい。
(芝公子)