気持ちはわかるが、悲しみ方が凄まじすぎると視聴者から「一気に醒めた」と突き放されかねない。
10日未明、女子フィギュアスケートの国民的スター、浅田真央の現役引退のニュースが全国を駆け巡ったが、翌日になってその余波はさらに大きくなっていった。これまで、ほとんどの日本人が浅田の演技に一喜一憂してきたことは間違いなく、引退の決断に「一つの時代が終わった」というムードが漂っていることは否めない。しかし、11日朝のワイドショーを見た人からは「いくらなんでも」という声も上がっている。
「とくにTBS系の番組がアツかったですね。まずは『あさチャン!』で、プロスケーターの織田信成が鼻を真っ赤にして号泣。フィギュアの舞台で同じ時代に切磋琢磨した仲間ということで、もらい泣きした視聴者も多かったようです。ところが『あさチャン!』の後番組、『白熱ライブ ビビット』で、コメンテーターを務める漫画家・倉田真由美の凄まじいばかりの号泣ぶりには、賛否を含めて意見が噴出しています」(女性誌ライター)
番組では、浅田の電撃引退を冒頭から特集。彼女のブログを紹介し、MCの国分太一が「ブログを見ても本音を語っている感じですよね」と語りながら、倉田にコメントを求めると「そうですよね‥‥」と言ったあと目に涙を浮かべ、「すみません」と言ったまま机に突っ伏してしまったのだ。
「これには視聴者も思わず『えっ?』と声を発してしまったようです。出演者も同じで、横に座っていた千原ジュニアも『どうしたんすか?』とあわててました。倉田はハンカチで顔を押さえながら『彼女の生き方そのものに感動をもらってしまって』とかろうじて声を発しましたが、その後は言葉になりませんでしたね」(前出・女性誌ライター)
まるで身内かのような号泣に、一部からは同調する声もあったが、お茶の間の大半は硬直。「いくらなんでも泣きすぎ」「一気に醒めた」「くらたまがやらかした」「ちょっと大げさ過ぎないか?」などと、むしろ反感まで買う始末だ。
心から応援していたのは同じでも、コメンテーターが“感情まる出し”ではアンチをつくるだけ。きっと、それは浅田本人も望んでいないだろう。
(平山リン)
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