テレビ東京開局記念日の4月12日に放送された単発ドラマ「破獄」でビートたけしとともに主演を務めた山田孝之。何度も脱獄を繰り返す無期懲役囚・佐久間清太郎を見事に演じ切った。
原作は吉村昭による同名小説で、舞台は太平洋戦争真っ只中の秋田刑務所と網走刑務所。85年には故・緒形拳と津川雅彦がNHKのスペシャルドラマで演じている。
「4月2日には77年公開の映画『人間の証明』で故・松田優作が演じた棟居刑事役を単発ドラマで藤原竜也が演じたばかり。緒形も松田も日本が誇る名優でファンも多いため、山田や藤原といった次世代の名優が彼らと同じ役を演じるとどうなるかと話題になっていました。2人を比較すると、圧巻の演技力に絶賛の声が多数あがった山田の圧勝でしょう。山田はドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズや、『山田孝之の東京都北区赤羽』『山田孝之のカンヌ映画祭』(すべてテレビ東京系)といったドキュメンタリードラマと呼ばれる作品で高い評価を得ています」(映画製作関係者)
ドラマの制作発表の席では「マイナス10度の中、ふんどし1枚で撮影していた時はさすがにキレそうでした」と現場の劣悪環境を暴露しつつ「これからもテレビ東京でやりたいことがまだまだあるので(この劣悪環境での撮影のことを持ち出せば)ある程度のことはやらせてもらえるかな」と不敵な笑みを見せていた山田。
これからもテレビ東京という“解放区”で、のびのびと活躍する姿を見せてもらいたい。