元バレーボール全日本女子の益子直美が、5年前に45歳で不妊治療を辞めていた。4月17日放送の「結婚したら人生劇変!○○妻」(TBS系)にて益子自身が明かしたもの。40歳で結婚した益子は、42歳の時に子宮ポリープを切除したことをきっかけに不妊治療を始めていたという。その内容について女性誌ライターが説明する。
「益子はホルモン剤の服用に始まり、半年後には体外受精の一つである顕微授精を始めていたそうです。この方法では受精率こそ高まりますが、その受精卵が子宮内に着床して妊娠反応が出るかどうかはまた別の話。ただ不妊に悩む女性には、この段階までたどり着けない人が多いという現実があります」
不妊治療において大きな妨げとなる要素の一つが高額な費用だ。体外受精は保険適用外なので費用はすべて自己負担。益子は年間200万円ほどと語っていたが、これも決して法外な金額ではない。しかし不妊治療における最大のハードルは、もっと身近なところにあるという。女性誌ライターが続ける。
「それは夫の協力です。世の中には不妊治療そのものを嫌がったり、一緒にクリニックに行くのを拒否する夫が少なくありません。造影剤検査で相当な痛みを味わったのに夫から労りの言葉がなく、心が傷ついたというケースも。その点、益子の夫は常に協力的で、だからこそ彼女も納得して不妊治療を卒業することができたのでしょう」
夫でプロ自転車選手の山本雅道は「2人で楽しく幸せになることを考えたい」として、治療のタイムリミットを提案。45歳の誕生日に益子は治療に関する資料などをすべて捨て去ったという。
ともあれ生活を共にする夫婦において何より重要なのは2人で幸せに暮らしていくこと。それを実践できる夫婦は結果に関わらず、不妊治療を乗り切っていくことができるのかもしれない。
(白根麻子)