進行性の乳がんで闘病生活を続けているフリーアナウンサーの小林麻央が、今月22日に再入院したことを写真付きのブログで報告した。今月に入って痛みが増したという麻央は4月19日のブログで「10日前まで普通に歩けたのに、10歩歩くのもやっとになってしまうのだから」と不安と苦しさを綴っていた。
そんな小林がすがったのが、水素温熱免疫療法だ。耳慣れない治療法だが、約40℃の高濃度水素水に浸かり、温熱効果により免疫力が高まるなどの効果があるという。水素温熱免疫療法が受けられるクリニックのウェブサイトを見ると、「80名のがん患者のうち、79名ががんの進行を遅らせることができた」とある。その原理を都内の病院に勤務する内科医が説明する。
「がん細胞は熱に弱く、体温が上がれば免役力は活性化します。水素温熱免疫療法に限らず、体を温めることはがんに対して有効だと考えられています。ただ、日々、増殖していくがん細胞の勢いをどこまで止められるかはわかりません」
水素温熱免疫療法のほかにも、最愛の妻のために海老蔵が探してきた酵素風呂や、細胞のDNAを修復する528Hzの音楽を聴くなど、あらゆる治療法を試みているようだ。
「民間療法的なものは一部で否定的に捉えられているものもあります。でも、本人がやりたいと思った治療法は、重い副作用がない限り、やらせるべき。その治療法に少しでもすがることで、希望や期待が持て、ポジティブになる。人間の心と体は密接に関係しており、心が元気になれば、免疫細胞が活性化してくるからです」(前出・内科医)
夫の献身的なサポートも何よりのクスリになるということだろう。その海老蔵は、地方公演先から麻央のそばにいられないつらい心境をブログで綴っていた。しかし、市川團十郎家(成田屋)の役者だけに許されている「にらみ」は邪気払いの意味があるという。不安を押して舞台に立つ海老蔵の「にらみ」が、麻央の厄を払ってくれると信じたい。