4月30日にNHK「Eテレ」で放送された「第38回俳優祭」。「俳優祭」とは、昭和32年から始まった、数年に一度しか行われない歌舞伎のイベントで、通称“歌舞伎のファン感謝デー”と呼ばれている。歌舞伎俳優が模擬店で売り子を務めたり、この時しか味わえない催しが盛りだくさん。ここで今回大注目を浴びたのが、中村勘九郎演じる歌舞伎版「恋ダンス」である。現代の音楽と歌舞伎が融合?どうなるの!? と思いきや、これまた見事な踊りを披露して、大きな話題となった。
「舞台では、勘九郎が歌舞伎の演出の一つ『六方』に合わせ、これまた歌舞伎調にアレンジされた『恋ダンス』のテーマソング『恋』の曲に合わせて踊りを披露。歌舞伎のスタイルをうまく活かしたその踊りは、観客を魅了し、絶賛の嵐でした」(イベント関係者)
日本の現代の流行と古典芸能を見事に融合させたその姿に、ネットでも「恋ダンスがちゃんと歌舞伎の踊りにアレンジされてた。これぞ型破り」「恋六方、キレッキレ。さすが舞の名手!」など称賛のコメントが数多く寄せられた。
「最近の中村勘九郎の飛躍ぶりはすごい。去年は映画『真田十勇士』でワイルドな役どころを演じて話題に呼び、19年には、なんとNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の主役にも抜擢されました」(テレビ局関係者)
大河ドラマ「いだてん」は、翌年に東京オリンピックを控え、人気脚本家・宮藤官九郎オリジナル脚本で、”知られざるオリンピックの歴史”を描くドラマ。その中で、勘九郎は俳優・阿部サダヲとともにW主演を務めるという。
「今や歌舞伎界一の出世頭は、勘九郎と言っても過言ではありません。不貞・離婚騒動を起こした中村獅童、暴行事件で問題になった市川海老蔵のようにスキャンダルを起こさなければ、彼ら以上の活躍が期待できますね」(スポーツ紙デスク)
父・勘三郎に追いつく日も、近いかもしれない。