木村拓哉の主演映画「無限の住人」が苦戦している。公開初週となった4月29~30日の興行収入ランキングではよもやの6位スタート、翌週の5月6~7日には8位に落ち込むなど、テレビや雑誌での大プロモーションも不発に終わった形だ。そんな興行的な不振に加えてリアルなイベントでも木村は残酷な現実を突き付けられたという。報道関係者が語る。
「4月25日に埼玉県の高校で行われた公開直前イベントに木村らキャスト4人が登場。このサプライズに高校生たちからは悲鳴のような声援があがっていましたが、生徒たちの注目は先頭を歩いて入場する木村にではなく、後をついてきた福士蒼汰に集まっていたのです。目の前をキムタクが歩いているのに、その後ろに視線を送る高校生たちの姿に人気の移ろいを感じましたね」
主客逆転のシーンはその後も繰り広げられたという。
「イベント中には福士が女子生徒を相手に壁ドンを披露する一幕があり、木村はあえて壁を作る側に回っていましたが、会場から『キムタクも!』との声が飛ぶことはありませんでした。おそらく44歳の木村は高校生にとって、父親世代のおじさん俳優という認識なのかもしれません」
知名度では圧倒的な木村だが、それだけでは映画館に観客を呼び込むのは難しい。福士との明暗がくっきり分かれたこのイベントから、木村は何を感じ取ったのだろうか。
(浦山信一)