ジョニー・デップの資産管理を巡る裁判で、管理会社と交わされたメールの内容が明らかになった。
ザ・マネージメント・グループ(TMG)による資産運用に落ち度があったとしてジョニーが訴えている本件では、同社はジョニーの金銭トラブルの原因は本人にあると反訴しており、裁判所に提出された109ページに及ぶ書類の中には、私用機の使用を控えるようにというアドバイスをジョニーから却下された内容のメールも含まれているようだ。
TMG社のジョエル・マンデルとジョニーが2009年に交わしたメールの中で、マンデルはジョニーに旅行費用を抑え、ディリンジャー・ミュージアムのオークションの入札額にも制限をもうけることを促していた。また、現実的な支出監理に向けて話し合いをするためミーティングしたい旨を連絡しているが、それに対してジョニーは、自身で出来る限りのことはするものの、民間飛行機は「悪夢」であるとしてプライベート機を使用することは譲れないと回答している。
その書類の中でジョニーはこう綴っている。
「親愛なるジョエルへ。まず、管理と僕の協力をしてくれてありがとう。次に、旅行の出費については最善の努力を尽くしているけど、子供たちと家族に出来るだけ良いクリスマスを過ごさせてあげたいから、出来ることは限られているんだ。もちろん理にかなった範囲でではあるけれど、飛行機の件に関してはそんなに選択肢が残されていない。パパラッチを従えた民間機なんてとてつもない悪夢だからね」「ディリンジャーのオークションは忘れてくれ。必要ない」
そしてジョニーは、その後『ツーリスト』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』『ダーク・シャドウ』と出演作が立て続けに控えていることを指摘し、そこからの収益でバランスが取れるはずだとしている。
また今回提出された書類の中には2010年に、ジョニーの口座がおよそ400万ドル(約4億5000万円)マイナスになったため、新たに600万ドル(約6億7000万円)の借入を依頼するのに必要なジョニーの署名を求めるやりとりも含まれており、TMG社はその他のエージェントやマネージャー、弁護士との連絡状況を見ても、ジョニーが自身の経済状況について理解していたと主張している。TMG社は、
「デップはこの事実を認めたくないことでしょう。なぜならTMGはデップとその側近に対して、デップの経済状況を知らせるためにあらゆる手段を講じたと示しているからです。もしTMGがデップの資産を隠ぺいしようしたり、訴えられているような運用管理の落ち度があったとすれば、デップの長年の担当弁護士ジェイク・ブルームと担当エージェント、トレイシー・ジェイコブスに、TMGはこの状況について何度もアドバイスするはずはない」
としている。