「日経エンタテインメント!」が、年1回発表している「タレントパワーランキング」の芸人部門で第1位はタモリ。次いで2位に輝いたのは、前年の9位から大躍進した博多大吉だった。コンビとしては3位、相方の華丸も9位にランクイン。ちなみに4位以下はくりぃむしちゅー、5位・内村光良、6位・明石家さんま、7位・ダウンタウン、8位・ビートたけし、10位が渡辺直美となっている。
この結果を受け、同誌のインタビューに応じた大吉は「えっ、僕がこんなに上なんですか?」と驚きつつ「僕らよりすごい人はいくらでもいますし、恐れ多い」と恐縮しきり。こんな謙虚な姿勢も、好かれるところなのだろう。
大吉といえば、お笑いコンビ博多華丸・大吉のネタ作りとツッコミを担当。コンビで3本のレギュラー番組をもち、大吉単体でもテレビ、ラジオ、WebTV6本のレギュラー番組があり、不定期やゲスト出演番組も多数抱えている。
その人気の秘密はどこにあるのか? 芸能ジャーナリストに聞いた。
「番組制作関係者からは『急な指示カンペを出しても、こちらの意図通りに動いてくれる』進行の救世主のような存在だと絶賛されています。芸人が多く出ていると、いくら優秀なMCでも出演者に引きずられることがある。そんな時の軌道修正を任せたらピカイチですね。また、地元の“九州愛”が全くブレないところも、視聴者から好かれている。それに彼らの“他人を攻撃しない”ネタは、広い層に支持されています」
決して派手ではなく強烈でもない“穏やかで温かみのある笑い”が、博多華丸・大吉の大きな強みといえそうだ。